くらし 美しい村の取り組み

■「日本で最も美しい村」連合定期総会2025in長野県伊那市高遠町、中川村
6月26日(木)、27日(金)の日程で、「日本で最も美しい村」連合の定期総会が開催され、加盟町村地域及びサポーター企業・団体など全国から150名以上が参加しました。
総会は、当連合の会長である吉本伊根町長の挨拶で開会し、2024年度の活動報告と決算、2025年度の活動方針と計画案、加盟区域の変更申出などが審議されました。
また、連合の副会長である北海道鶴居村の大石村長からは、連合設立20周年を迎える中で検討している法人格見直しについての報告がありました。
総会の最後には、来年の総会開催地が香川県まんのう町であることが発表され、まんのう町の栗田町長から開催に向けた意気込みが語られました。

▽基調講演・取組事例発表
総会終了後には、基調講演と取組事例の発表が行われました。
基調講演では、伊那食品工業株式会社の塚越氏が「いい会社をつくりましょう」という社是に基づいた経営の在り方をもとに、企業や住民の自発的な関わりを促す地域づくりの考え方について講演されました。
事例発表では、長野県中川村の宮下村長から、陣馬形山を活用した「天空のキャンプ場」や、お米から作るアイスなど地域資源を活かした取り組みを始め、連合の加盟町村間で連携し、デジタル技術を活用して関係人口の創出を目指す新たな挑戦についての発表がありました。

▽視察
27日には、中川村での現地視察を行い、地元飯沼の棚田を訪れました。この棚田では、「美山錦」が栽培され、地元の米澤酒造株式会社が「今錦おたまじゃくし」として商品化しています。
春には地元住民との手作業での田植えが行われ、地域全体での景観保全が続けられています。
また、「陣馬形山」では、南アルプスと中央アルプスに囲まれた絶景を望むことができるキャンプ場を見学しました。
今回の視察を通じて、中川村の魅力ある景観とまちづくりの取り組みに改めて感銘を受けました。

◇長野県中川村
人口:4,597人(2025.4.1現在)
連合加入年:2008年(平成20年)
地域資源:陣馬形山、段丘と里山のある景観、四徳地区と四徳川の景観

◇長野県伊那市高遠町
人口:4,898人(2025.4.1現在)
連合加入年:2015年(平成27年)
地域資源:高遠城址公園と地域の人々が守り育てるタカトオコヒガンザクラ、日本一の石工「高遠石工」の石造物

◇美しい村5S運動について
「日本で最も美しい村」連合では、失ったら二度と取り戻せない農山漁村の景観や環境・文化を守る取り組みを実施しています。
連合には「自然と人間の営みが長い年月をかけて作り上げた本当に美しい日本を未来に残したい、小さくてもオンリーワンの輝きを持つ日本の美しい村を」という基本理念があります。
6月17日(火)には、町職員で5S(整理、整頓、清掃、清潔、習慣)活動を実施し、伊根町の玄関口である役場前国道178号線沿い(大島トンネル〜伊根トンネル間)のごみ拾い・草刈りを行いました。
伊根町の美しさを守り、後世につなげていけるのは今の私たちです。町民の皆様も身近なところから5S活動に取り組んでみてください。