くらし 遊びは最高の学び。遊びが広げるセルビアとのつながり
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- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市此花区
- 広報紙名 : 広報このはな 令和7年12月号
2027年、セルビアの首都ベオグラードで『ベオグラード国際博覧会(セルビア万博)』が開催されます。此花区では大阪・関西万博をきっかけに、セルビアとの交流を少しずつ広げています。
■なぜセルビアとの交流が始まったの。
大阪・関西万博のセルビア館のテーマは「遊びの社会(Society of Play)」。此花区とセルビア共和国は「万博開催地である」「楽しみながら学ぶことを大切にしている」という共通点を持ち、たくさんの子どもたちに「遊び」が持つ可能性を伝えていこうという思いが一致しました。 そのため今回の万博でコミュニケーションを図り、交流を深めるようになりました。
■セルビアってどんな国。
ヨーロッパのバルカン半島の中心に位置するセルビアは、美しい渓谷が特徴の自然と修道院文化が豊かな国です。日本と同じように四季があり、食材は豊かで街のいたる所に青空市場があり、新鮮な食材が並びます。
国名:セルビア共和国
面積:88.361平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)
人口:約662万人(2024年、セルビア統計局)
首都:ベオグラード(人口約168万人)
言語:セルビア語(公用語)、ハンガリー語 等
(外務省ホームページより、面積のみセルビア外務省ホームページより)
■論理的思考力×遊び
万博閉幕日の10月13日(月・祝)、駐日セルビア共和国大使のアレクサンドラ・コヴァチュさん、中島此花区長、小学校代表の岡田校長が万博おばあちゃんを交えて対談。此花区とセルビアの子どもたちとの今後の交流について話し合いました。
○万博で「知る楽しさ」を学ぶ
-万博の魅力についてお聞かせください。
万博おばあちゃん(以下山田):知らない国の知らない文化に触れ、知らないことをたくさん知ることができること。今回の大阪・関西万博でも学ぶことがたくさんありました。セルビアのことも知りませんでしたが、すぐに調べました。次の万博も楽しみです。
セルビア大使(以下大使):今まで知らなかった人にもセルビアという国を少し知ってもらえたかなと思っています。今回の大阪・関西万博のセルビア館同様、次回のベオグラード国際博覧会もテーマは「PLAY」。子どもたちにとっての「遊び」という意味にとどまらず、いろんな世代にとって意味のある言葉だと思っています。子どもも大人も「遊ぶ」気持ちを忘れず、人生を楽しむという感覚を届けていきたいと考えています。
中島区長(以下区長):「遊び」は最高の「学び」です。子どもたちは遊びを通して考える力や工夫する力を育てます。また、創造力は特別な才能ではなく、遊びの中の楽しさから自然に育んでいくものだと思います。国によって遊び方は違いますが、「面白い」という創造性を働かせることは同じ。他の国の文化に触れながら一緒に遊びを考える体験も、子どもたちには貴重なことだと思います。
山田:その学びを、次の世代に伝えていきたいですね。
○交流から生まれる論理的思考力
-セルビアとの交流は子どもたちの教育にどうつながっていきますか。
区長:今回の大阪・関西万博でセルビアとの交流の足掛かりができました。このことをきっかけに、セルビアの子どもたちと此花区の子どもたちの交流を続け、2027年のベオグラード国際博覧会につなげていければと考えています。
岡田校長:交流は、深い学びにつながると思います。例えば、両国の学校間でそれぞれの国の「遊び」を紹介して、時差の問題はありますが一緒に楽しむことができれば、お互いの理解を深めていくことができます。子どもたちは外国語の授業で英語を学んでいますので、英語を使ってコミュニケーションが取れるようになれば語学力も身につきます。
大使:セルビア大使館にもぜひ遊びに来てください。たくさんの学びがあると思います。
区長:此花区役所では子どもたちに楽しみながら「生きる力」をはぐくむ取り組みとして「論理的思考力」を伸ばすことを目的とした「名探偵このはちゃん」クイズを毎月提供しています。ぜひ親子で一緒に取り組み、楽しみながら考える力を身につけていってほしいと思います。
9月27日(土)と10月14日(火)に行われたセルビアとの連携イベントについては広報誌11月号をご覧ください。
クイズも楽しみながら学べる遊びの一つ。 広報誌最終ページに掲載の「名探偵このはちゃんからの挑戦状」にチャレンジしてみよう。
