健康 〈健康メモ〉人工関節とスポーツ

■人工関節とスポーツ
医療法人オサダ整形外科 和田孝彦

人工関節の手術は、膝関節や股関節など痛みの強い関節を人工の部品に取りかえて、歩く・立つなどの日常生活を楽にすることを目的としています。年間に股関節が7万件、膝関節が10万件もの手術が行われています。最近は手術や部品の性能が向上し、痛みが減るだけでなく動きもなめらかになってきました。そのため、手術のあとに軽い運動やスポーツを再開できる人が増えています。例えば散歩、水泳、自転車、ゴルフ、ボーリングなど、体にやさしい運動は多くの人が安全に楽しめるとされています。

一方で、テニス、サッカーなどのように強い衝撃やねじれが関節にかかるスポーツは、使い方によりますが人工関節が緩んだり壊れたりする恐れがあるため注意が必要です。
人工関節の寿命はおよそ20年くらいといわれていましたが、無理な使い方を避ければもっと長く良い状態を保てます。術後は担当医に相談し自分に合った運動の種類や強さを少しずつ増やしていくことが大切です。
技術や部品の進歩で、人工関節の手術を受けてもずっとスポーツを続けることができます。

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