子育て IKEDA TOPICS(10)

~調査結果に基づく、教育活動の改善と展望~
■(子育て)全国学力・学習状況調査の結果について
(ID…18847)

7年度全国学力・学習状況調査は、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、4月14日〜17日に実施されました。今年度の学力調査は、国語・算数(数学)・理科で行われました。また、学習状況調査は、学習意欲、学校環境、生活習慣などについて、アンケート形式で行われました。

※調査結果についての詳細は、市ホームページをご覧ください。
※調査結果は、子どもたちの学力や学習状況、生活状況の一部を示すものであり、全てを表すものではありません。
※中学校理科においては、タブレットを活用した調査を行いました。8年度は中学校英語科、9年度以降は小・中学校全教科で、タブレットを活用した調査を行う予定です。

◆本市の小学生の状況
◇国語
平均正答率は69.6%(全国…66.8%)であり、おおむね良好な結果でした。設問ごとの正答率をみると、「目的や意図に応じて、事実と感想、意見とを区別して書くなど、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること」に課題が見られました。同様の課題は、昨年度から見られており、事実を客観的に表現するとともに、その事実と自分の感想・意見との関係を正しく捉えて書き表せるよう、学習場面の設定を工夫し、書く力の育成に励みます。

◇算数
平均正答率は59.3%(全国…58.0%)であり、おおむね良好な結果でした。しかし、全国と同様に、記述式においては課題が見られます。「五角形を2つの図形に分けて面積を求めるとき、五角形のどこに補助線を引くのか。また、2つの図形の面積を求め、それらの求め方を式や言葉を使って書きなさい」といった主旨の問題においては、正答率が35.7%(全国…37.0%)と全国平均を下回り、顕著な課題が見られました。日々の指導の中で、図形を構成する要素についての知識の定着を図り、それらの知識を根拠にしながら記述するなど、指導の改善を図ります。

◇理科
平均正答率は57.7%(全国…57.1%)であり、おおむね良好な結果でした。「思考・判断・表現」を伴う問題における正答率では、全国平均を上回る一方で、「知識・技能」を伴う問題における正答率は、やや下回る結果でした。観察・実験などの活動において、理科的な用語や概念を理解せずに、活動が進んでいると考えられます。観察・実験などを行う中で、基本概念や理科的な用語を活用しながら説明したり記述したりする活動を設定するなど、授業改善を進めていきます。

◇児童質問紙
自尊感情について、「自分にはよいところがあると思いますか」に対し、「ある」との回答が昨年度より3.4ポイント増加していることから、児童が価値や長所を肯定的に捉える傾向が強まっていると考えられます。また、「先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか」に対し、肯定的に回答した児童の割合が94.8%と高く、児童の個性を大切にした関わりができていると考えられます。今後も、児童一人一人が、個性や多様性を互いに認め合うような風土をつくり、それぞれが活躍することのできるような場を設定していきます。そして、個性が輝く魅力ある学校づくりに取り組んでいきます。

◆本市の中学生の状況
◇国語
平均正答率は55.9%(全国…54.3%)で、全国を1.6ポイント上回っていました。学習指導要領の各内容「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」における平均正答率を見ると、全ての内容において全国を上回っており、良好な結果でした。一方で、自分の考えを、理由とともに記述する問題については、平均正答率が低く、課題となっています。書く活動に際しては、主張を基に理由付けを行い、結論につなげるような、型に基づいた指導を行うなど、課題に沿った具体的な指導に努めます。

◇数学
平均正答率は54.4%(全国…48.3%)で、全国を6.1ポイント上回っていました。16問中全ての設問において、全国の正答率を上回っており、良好な結果でした。特に、図形分野における証明問題や近年課題としていたデータの活用については、基礎的な知識と技能の習得に一定の成果が見られました。一方で、確率や比例関係のある事象について数学的な言葉を用いて説明する内容については、課題が見られました。単なる計算の指導に終始するのではなく、公式の概念理解を促したり、思考の過程や結果を言語化したりする活動を取り入れるなど、授業改善を図ります。

◇理科
平均正答率は53.8%(全国51.5%)であり、良好な結果でした。
「知識・技能」「思考・判断・表現」の全ての観点において、全国平均正答率を上回っていることから、理科全体における学びの定着については、一定の成果が見られます。しかし、無解答率が高い問題においては、いずれも記述式・短答式の問題であることから、情報の読み取り・分析・説明・表現する力に課題があると考えられます。今後は、日常生活との関連を図りながら、実験や観察を通して、予想と結果を考察するとともに、それらを比較したりまとめたりして表現する活動の充実を図ります。

◇生徒質問紙
「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか」に対し、「当てはまる」と強い肯定で回答した生徒の割合が66.4%(全国…77.1%)で全国を下回っていました。「どちらかといえば当てはまる」と回答した生徒も含めれば、91.7%ですが、この項目については、強い肯定で回答する割合を限りなく100%に近づけたいと考えています。生徒一人一人がいじめを許さない態度・能力を身に付けられるよう、道徳教育や人権教育を一層推進します。

◆ICT環境の活用状況について
「PC・タブレットなどのICT機器を、どの程度使用しましたか」に対し、「ほぼ毎日」と回答した児童・生徒の割合は、小学校が67.8%(全国…46.7%)、中学校が74.5%(全国…53.2%)で、本市はICT機器の使用頻度が高く、授業におけるタブレット活用が全国比較において進んでいる状況にあります。情報活用能力が、これからの社会に必要な資質・能力であることを踏まえ、引き続きICT機器を効果的に活用した授業改善を推進します。

問合せ:学校教育推進課
【電話】754・6293