- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府池田市
- 広報紙名 : 広報いけだ 2026年2月号
■糖尿病とがん
糖尿病・内分泌内科 部長 岡田 拓也
糖尿病・肥満症の治療目標とは、血糖・血圧・脂質・体重などを管理することで合併症を予防し、健康な方と変わらない人生を送れるようにすることです。近年、新しい治療薬や食事・運動療法に関する新たな知見などにより、糖尿病が「寛解」したりHbA1cが6.0%未満をめざすことができる時代となってきました。しかし一方で糖尿病を放置した結果、さまざまな合併症を発症してしまう方もおられます。糖尿病の早期治療は合併症予防にとって非常に重要であり、適切な介入が望まれます。
一般に、糖尿病は大腸がん・肝臓がん・膵臓(すいぞう)がん・乳がん・子宮内膜がん・膀胱(ぼうこう)がんなどのリスク増加と関連があると報告されています。日本糖尿病学会では、糖尿病患者は科学的に根拠のあるがんのスクリーニングを受診するよう推奨しています。
当院では、3・8・15日間の糖尿病教育入院パスを運用しており、8日間以上の教育入院の方には全員にがんのスクリーニング検査を行っています。特にリスクの高い膵臓がん、肝臓がんに関しては腹部エコー検査や腫瘍マーカーなどでスクリーニングを行い、異常が見つかれば追加検査を行います。
また、消化器がんのスクリーニング検査として便ヘモグロビン検査を行い、異常が見つかれば上部消化管内視鏡や大腸内視鏡検査を施行します。いずれも入院中に検査ができるので特に高齢の方に好評です。当院は消化器のみならず呼吸器・乳腺・泌尿器・婦人科などを有する府がん診療拠点病院であり、速やかに各専門診療科に引き継ぐことで早期に治療を行うことが可能です。
教育入院に興味をお持ちの方は、かかりつけ医の先生にご相談ください。
市立池田病院ホームページ「生活習慣病予防と改善」で、動画「2型糖尿病を持つ方へ~健康寿命を伸ばすためには~」を公開中です
※平日は駐車場が大変混雑します。病院へお越しの際は、公共交通機関をご利用ください。
