健康 健康相談QandA

Q:おうち透析って?
A: 「透析」=「週3回の通院」と思われるかもしれませんが、それは「血液透析」です。実はもう1つ「腹膜透析」があり、これが「おうち透析」です。

Q:そもそも透析って?
A:腎臓は血液をろ過し余分な水分や老廃物を尿として体外に捨てています。腎不全でそれができなくなったとき、代わりに捨ててくれるのが透析です。

Q:腹膜透析の仕組みは?
A:腹膜はお腹の臓器を覆う袋状の膜で、ろ過機能を持ちます。事前に透析用カテーテルの先端を腹膜の袋の中に埋め込んでおき、体外にある末端から透析液を1~2ℓ注ぎます。すると腹膜表面に流れる血液から余分な水分や老廃物が腹膜を通して透析液にろ過されるため、数時間後にこの液を捨て新しい透析液に入れ替えます。この液交換を日に3〜5回行うのが基本ですが、睡眠中に自動的に液交換をする装置もあります。

Q:腹膜透析の利点や欠点は?
A:通院が月1~2回で、自宅や職場、学校などで液交換が可能なため、時間と場所の制約が少ないのが利点です。一方、自分で液交換を行い、お腹に菌が入らないよう衛生面にも気をつける必要があります。また、家に透析液を置く場所が必要で、器材のごみも増えます。

Q:血液透析と腹膜透析はどっちがいい?
A:各々に利点と欠点があり、一部の方を除いて医学的な優劣はあまりなく、生活や嗜好(しこう)を重視して選びます。仕事や学校、介護や子育て、体の不自由などで頻回の外出が難しい場合に腹膜透析が選ばれることが多いです。ただし、実際の治療選択に関しては主治医や専門家にお尋ねください。

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