くらし 市長のいけだDiary

池田市長 瀧澤 智子

「ママにとって結婚って何?」と聞かれ、一瞬ドキッとしました。学校で結婚観に関する課題が出た娘が私に投げかけてきた言葉です。私にとって結婚とは?結婚生活17年目の私が少し思いを巡らせ出てきた答えは「共同作業」でした。結婚の決め手になったのは夫が人の悪口を言わないことと味覚が合うという2つの理由でした。具体的に「こんな夫婦になりたい」とか「こんな子育てや教育をしたい」などのビジョンはあまりなかったかもしれません。結婚や子育ては現実であり生活ですから理想だけでは成り立ちません。日々の細かい出来事を含めて、こなしていく必要があります。しかし、一人では疲弊してしまいます。それを一緒に担えるかどうかが重要なことだと思い「結婚は共同作業」だと思いました。
共働き世帯が増えている今、私たちの生活や頭の中を大きく占めているのが仕事です。仕事をしながらの家事、育児は我が家においても平等ではありません。しかし、なんとなく心地の良い役割分担ができています。3つ上で会社員の夫は土日に料理以外の家事を全て担ってくれています。金曜日の夜にキッチンのシンクに洗い物がどっさりたまっても、遅くに帰宅する夫が片付けてくれるので、私はさっさと自室に行き寝ることができます。私の仕事は土日も関係ありませんから、週末にきれいに片付けられた家に帰るのは気持ちが良いものです。私は好きな料理を作るだけなのでとても快適。掃除も洗濯も夫のほうが上手というのも良いバランスなのかもしれません。
この仕事をしていると夫の事を聞かれることがよくあります。「旦那さんはどう思っているの?反対は無かったの?」と。約4年前、私が市長選に挑戦するか悩んでいたとき、夫の答えはこうでした。「自分がやりたいか、やりたくないかじゃないの?やりたいと思えばやったらいいし、やりたくなければやらなかったらいい」と。その時、私は自分の意志で道を決めることができました。そして迷ったときは楽な道を選ばないことにしたのです。私がこんなふうに考え行動できるのは家族の理解があってこそ。感謝してがんばらないといけませんね。