健康 市立池田病院からのお知らせ

■慢性腎臓病の教育入院について
腎臓内科 部長 山本 聡子

何らかの腎障害が3カ月以上続く状態を慢性腎臓病と呼びます。原因はさまざまですが、治癒が難しく徐々に悪化し、高度な場合は末期腎不全といって人工透析や腎臓移植が必要な状態になります。しかし、相当進行するまで症状が出ることはほとんどなく自分で気づくことはできません。きちんと健診を受け、慢性腎臓病といわれたら医療機関を受診することが大切です。
早期からの適切な治療によって進行を抑えることができ、末期腎不全になる可能性を下げられます。また、慢性腎臓病に伴う心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気も起こりにくくなります。そのためには薬治療だけではなく、食事療法や運動療法といった日常生活の送り方が非常に大切になります。
そこで当院では慢性腎臓病教育入院に取り組んでいます。慢性腎臓病教育入院は、まずは病状を丁寧に評価して治療法を考えます。そして患者自身が病気を正しく理解し、適切な日常生活を送れるよう、さまざまな専門職が協力し、それぞれの分野でサポートします。これは腎機能を直接改善させるものではありませんが、悪化を遅らせて透析や移植をできるだけ先延ばしにすることをめざしています。6年6月までに入院された120人の経過を調べたところ、腎機能の悪化速度(eGFR低下速度)が入院前に比べて平均49%抑えられていることが分かりました。
教育入院に興味をお持ちの方は、かかりつけ医にご相談ください。

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