- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年12月号 No.1453
市民が健康でいきいきと暮らすことができる高槻の医療体制や取り組みを紹介します。
ID:104356
■歯と口腔の健康から市民を笑顔に
高槻には、日常的な健康管理から高度な医療まで、安全・安心の医療体制が整っています。高槻市歯科医師会は、148の医療機関と193人の会員(令和7年10月現在)により構成。昭和18年の創立以来、歯科医学や医術の発展に貢献し、地域住民の健康や福祉の増進に取り組んでいます。
◇日常の歯科健診から健康を
口の中は、人間の体で一番細菌数が多い場所。歯周病や歯ぐきの炎症から細菌やその毒素が毛細血管に入り、さまざまな疾患を引き起こす他、老化や認知症の進行にもつながります。全身の健康を維持するためには、定期的に歯科医院で健診を受けることが大切です。
高槻には歯科医院が満遍なくあり、その多くが歯科医師会に所属していて、市との連携で子どもから大人まで切れ目のない歯科保健事業を実施しています。
18歳未満は幼児歯科健診、就学時歯科健診、学校歯科健診などがあり、18~74歳は年に1回、身近な歯科医院で無料の「歯っぴー健診」を受けることができます。75歳以上は、後期高齢者医療制度の中に無料の歯科健康診査がありますので、高槻は、実質的に国が進める国民皆歯科健診を先行して実現できています。また、通院できない人への訪問歯科健診も実施しています。
健診では、歯周病などの口腔疾患が糖尿病などの全身の疾患に関係していることを説明し、口腔の健康を保つために、定期的に健診を受けるよう呼び掛けています。頼りになる歯科医療環境が高槻には整っていますので、健診をきっかけに気軽に相談できる「かかりつけ」を持っていただけると思っています。
また当会では、啓発活動も積極的に行っています。人生100年時代を迎え、歯と口腔の健康の正しい知識を、小さい頃から身に付けることが大切だからです。2歳6カ月児きらきら歯みがき教室、パパママデビュー教室、健康・食育フェア、市民歯学講座などを市と一緒に開催し、毎回楽しく学んでもらえるよう、知恵を出し合っています。歯と口腔の健康から、市民の笑顔を支えるのが私たちの使命です。
・歯っぴー健診を受けられる歯科医院はこのシールが目印に
※詳しくは本紙をご覧ください。
◇休日診療・障がい者診療が支える安心な暮らし
高槻島本夜間休日応急診療所の歯科応急診療にも当会の歯科医師が輪番で従事しています。年末年始を含む休日に、緊急の歯の痛みや歯ぐきの腫れなどの応急処置を行う他、緊急性が高い場合には、より高度な治療ができる医療機関を紹介します。
また、一般の歯科医院では治療が難しい、障がいがある人などのために歯科治療をおこなう市立口腔保健センターがあるのも高槻の特長です。このような専門の施設を有する自治体は府内でも少なく、障がいのある人が住み慣れた地域で安心して治療できる環境が整っています。
すべての市民が、いつでも安心して暮らすことができる「健康医療先進都市たかつき」を、当会も全力で支えています。
●今回お話を伺ったのは
一般社団法人高槻市歯科医師会 会長 岸本博人さん
「いつまでも自分の歯で食事を楽しめるよう、かかりつけ歯科医をもちましょう。」
問合せ:健康医療政策課
【電話】661-9330
