- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府枚方市
- 広報紙名 : 広報ひらかた 令和8年1月号 No.1349
市内で新たに見つかった中振北遺跡と発掘調査が進んだ茄子作遺跡。発掘調査で得られた古代から中世にかけての枚方の姿を知る上で重要な痕跡を紹介します。
※現在、各遺跡は公開していません
■平安時代後期~室町時代の井戸3基発見
街道町として発展した中振北遺跡
異なる形や大きさの木枠を持つ井戸(1)~(3)(写真左)が並んで出土しました。鎌倉時代には井戸の容量が増え、室町時代初期には高い技術が必要とされる桶型へと改良されます。このことから人口が増えて経済的に発展した町があった様子がうかがえます。交通の要衝である河内街道と淀川へ向かう街道沿いで立地が良かったことも要因と考えられます。
□発掘現場の目
戦国時代に蓮如(れんにょ)が浄土真宗布教の足がかりとして枚方に光善寺を建立したのはこの町の発展に目を付けたからかもしれません。下層の調査を進めると、古墳時代後期と推定される建物の柱穴列(写真右)も見つかり、当時としては大きな建物があったことが分かりました。平安時代よりも前に町があったかもしれないと期待を寄せています。
文化財課 井戸 竜太
■枚方でも初期須恵器(すえき)が作られていた!?
窯跡3基発見!茄子作遺跡
今年7月からの調査で5世紀前半に初期須恵器を生産していた窯跡3基が確認されました。茄子作遺跡の周辺では以前から水の貯蔵などとして使われていたかめやつぼなどの大量の初期須恵器が出土していましたが窯は未確認で、今回の発見によって未解明だった生産地が明らかになりました。堺市の陶邑古窯跡群(すえむらこようせきぐん)の成立と同時期とみられ、これまで陶邑のみで行われていたとされてきた初期須恵器生産の見方に再考を促す成果です。
□発掘現場の目
技術伝播や渡来人の活動、日本でのものづくりの成り立ちを考える上で貴重な資料となりました。今後はここで作られた須恵器がどこへ供給されていたのかを研究していきます。
文化財課 松野 元宏
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問合せ:文化財課
【電話】841・1411【FAX】841・1278
