子育て 令和7年度 全国学力・学習状況調査結果

毎年、年に1度、小学6年生、中学3年生を対象に、全国学力・学習状況調査(児童生徒質問紙調査)が行われています。この調査は、児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、今後の教育活動に役立てることを目的としています。
教育委員会では、調査結果をもとに子どもたちの良さや課題を把握し、主体性を生かしながら確かな学力を育むことを目指しています。

今回お知らせする結果は、学力や学習状況の一部であり、子どもたちの学力や学習状況、学校の教育活動などのすべてを表すものではありません。

◆教科に関する調査結果


※中学校理科は1人1台端末を活用し、オンラインでIRT方式を導入。IRTとは、生徒の正答・誤答を分析して学力を統計的に推定する理論で、IRTスコアはその結果を全国平均を基準に得点化したもの

◇小学校:各教科の考察
国語:「言葉の特徴や使い方」で全国平均を上回るが、「書くこと」「読むこと」の正答率が低く、要旨を把握する力や文章構成力に課題がある。
算数:「数と計算」は定着しているが、「図形」「データの活用」の正答率が低く、論理的思考や説明力に課題がある。
理科:「エネルギー」は高得点だが、「思考・判断・表現」の正答率が低く、観察・実験結果を根拠に説明する力に課題がある。

◇中学校:各教科の考察
国語:「読むこと」で全国平均を上回るが、要約や他者の発言を踏まえた自分の考えの表現力に課題がある。
数学:基礎知識は定着しているが、「思考・判断・表現」を問う問題や数学的表現による問題解決の説明に課題がある。
理科:「エネルギー」で全国平均を上回るが、「粒子」「生命」の基礎的・基本的な学習内容の定着に課題がある。

※小・中学校の縦軸は全国平均比︵全国平均を1としたときの摂津市の値︶
※令和元年度からA・B問題を廃止し︑知識・活用を統合した調査問題に変更
※令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響で調査は実施せず
※理科と英語のテストは︑3年に一度実施されます

◆摂津市における今後の取り組み
◇「自分の考えを論理的に説明する力」の育成
思考を深める話し合い活動や記述・発表を学習活動に取り入れ、論理的な説明力を育む授業を展開します。

◇主体的な学習場面の創出
児童生徒が学習の意義や目的を実感しながら課題解決に取り組む、主体的な学習場面を教育活動全体で積極的に創出します。

◇授業改善を支援する具体的な指導助言
定期的な学校訪問や校内研修会への指導主事の派遣を通じて授業力の向上を支援し、組織的な取り組みを推進します。

◇調査結果分析と好事例の共有研修会の実施
調査結果の分析方法や好事例を共有する研修会を実施し、成果を上げた学校の取り組みを普及して改善を促進します。

◆質問紙調査結果
◇自己肯定感の向上
「自分にはよいところがあると思う(グラフ(1))」や「先生はあなたのよいところを認めてくれていると思いますか(グラフ(2))」など、自尊感情に関する項目で、肯定的な回答の割合が昨年度より増加しました。
これは、各学校が児童生徒に学習の意義や目的を実感させながら主体的に課題解決に取り組む場面を提供し、教員が児童生徒の良いところを積極的に認める取り組みを進めていることが、自己肯定感の向上につながったと考えられます。

◇自ら切り拓く力の育成
「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思うか(グラフ(3))」や、「将来の夢や目標を持っている(グラフ(4))」など、地域や将来への意識に関する項目で、肯定的な回答の割合が昨年度より増加しました。
特に、小学校では地域社会への関心が高まり、中学校では夢や目標を持つ意識が向上しています。これらの変化には、地域の人々や事業所と連携して実施している「キャリア教育」の取り組みが大きく寄与していると考えられます。

◇学校・家庭連携による学習習慣の定着
「授業時間以外に、普段(月~金曜日)1日に勉強をする時間(グラフ(5)、(6))」について、「30分未満」、「全くしない」と回答した児童生徒の割合が、昨年度より増加しました。
学校では家庭学習の重要性を意識し、効果的な内容や方法を具体的に指導する取り組みを進めています。家庭と学校が「家庭学習を大切にする」という同じ視点で子どもたちを支えることで、学習習慣が身につき、学力の定着につながると考えています。保護者の皆さまにも、スマートフォンなどの使い方や学習時間のルールを設けるなど、基本的な生活習慣・学習習慣を育むためのご協力をお願いいたします。

問い合わせ:学校教育課
【電話】06-6383-5763