しごと PICK UP vol.3 ええもんせんなんもんプレミアム
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- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府泉南市
- 広報紙名 : 広報せんなん 令和7年11月号
「ええもんせんなんもんプレミアム」とは
泉南市と泉南市観光協会が、市内の特色ある商品やサービスを認証する「ええもんせんなんもん」。さらに認証品から、より魅力ある商品を市が新たに「ええもんせんなんもんプレミアム」として認定しています。
crep(クレプ)ピクニックラグ(山陽製紙株式会社)
泉南市が誇る「ええもんせんなんもんプレミアム」。今回は、約70年にわたり泉南市で製紙業を営みながらも、常に新しい挑戦を続けている山陽製紙株式会社(以下、同社と記載)をご紹介します。伝統を守りつつ新たな挑戦を続ける同社は、地域の自然と人々への想いを大切にしながら、独自の紙製品を開発しています。
■企業紹介
同社の歴史は昭和3年、広島県にて紙の販売を始めたのがスタートでした。原爆の投下といった大きな苦難を乗り越え、泉南の地で工場を構えてからは、セメント袋の口縫い用テープなどの工業用紙を製造し、日本の成長を支えてきました。
一方で、製紙業は水や電気をたくさん使う産業。だからこそ環境への責任を強く意識し、「循環型社会に貢献する」という理念を掲げています。工場排水の徹底浄化、再生可能エネルギーの導入など環境配慮型の経営を実践。社員の自主的な活動から始まった「男里川の清掃活動」は、地域住民と協力して20年以上続いており、地域の方と一緒に自然を守り育てる活動になっています。
■ええもんせんなんもんプレミアム認定商品について
認定を受けたのは、再生紙雑貨「ピクニックラグ」。同社が製造する「工業用クレープ紙(crep paper)」を使用した商品で、紙なのに水に強くて破れにくい特性を活かし、アウトドアで活躍するレジャーシートや、インテリアにもなるおしゃれな紙製品など、「紙」のイメージを覆す商品を生み出しています。
「自然をもっと楽しもう」というコンセプトのもと、国内の著名なデザイナーと協働し、泉南の海や山をモチーフにしたデザインも誕生しました。実際に使った方からは「かわいくて、長持ちするのがうれしい」といった声も寄せられており、紙の可能性を広げる一品になっています。
■今後のビジョン
同社は2050年カーボンニュートラル達成を目標に掲げ、環境負荷のさらなる低減に挑戦中です。また、関西国際空港に近い地の利を活かし、海外へも発信できる泉南ブランドづくりをめざしています。「自然豊かな泉南で育った商品を世界へ届けたい」と社長は語ります。「これからも泉南の自然と地域の人々に感謝しながら、ものづくりを通じて社会に貢献していきたい」―社長の言葉には、50年、100年と未来につながっていく企業をめざす強い思いが込められていました。
■読者の方へのメッセージ
紙づくりの伝統と新しい発想、そして環境への思いから生まれた山陽製紙株式会社の紙製品。日常を少し特別に彩る「ええもん」を、ぜひ皆さんも手に取って確かめてみてください。きっと「紙ってこんなにおもしろいんだ」と感じていただけるはずです。
・最新情報や詳しい情報はこちら
山陽製紙株式会社ウェブサイト
・この記事の詳しい内容を市のウェブサイトで公開しています
問合せ:ふるさと戦略課
【電話】479-6758
