しごと ミサキの先へ vol.10

岬町地域おこし協力隊mossan(もっさん)が岬町で輝く人物や場所に出向いてインタビューさせてもらうページです。

ブルーベリーファームみさき園主
成子年男(なることしお)さん
脱サラして農園を開業
ブルーベリーに込めた熱い想い

─成子さん、ブルーベリー農園「ブルーベリーみさき」はいつ開園されたのですか?
「2020年に開園して、今年で6シーズン目を迎えます」

─どうしてこの岬町でブルーベリー農園を?
「いちご狩りやぶどう狩りなどの農園に家族で出かけることが好きで農業に元々興味がありました。この農地は親の所有地だったのですが、特に使用していなかったのでいつか活用したいと考えており、脱サラしてブルーベリー農園を始めることにしました」

─脱サラして農園を!?思い切った決断ですね
「本当は60歳で定年してから始めようと思っていたのですが、周りの方から『どうせいつかやるなら絶対に早いほうがいい』というアドバイスを受けて50歳で勤めていた会社を辞めて転身を決意しました」

─すごい行動力ですね。世の中には色んな農園がありますけど、その中でもブルーベリー農園を選んだのはどうしてですか?
「実は私と同じで脱サラしてブルーベリー農園をされている先輩にお話を聞かせてもらい、ブルーベリーは植樹でなくポット栽培もできるし初心者にも比較的育てやすいという情報をいただきまして、これなら私にもできるかもと思いブルーベリー農園を選択しました。それと、大阪でブルーベリー農園は珍しいというのも決め手の1つになりました」

─そうだったのですね。普通の農園ではなく、お客様に狩りを楽しんでもらえる観光農園にしたのはなぜですか?
「私は農業の実践経験はありませんでしたが、集客やPRに関してはサラリーマンで培ったノウハウが役に立つと思ったからです。事業計画やホームページの作成、SNSでの発信には今も力を入れています」

─なるほど、サラリーマン時代の経験も活きているのですね
「けれどスムーズにいかないこともたくさんありました。やはり自然が相手ですから、猛暑や長雨には悩まされますし、台風で設備が壊されたこともありました。天候や気候にこんなに左右されるとは思いませんでした」

─サラリーマン時代と大きく変化したことは何かありますか?
「お客様の反応がダイレクトで感じられるようになったのは楽しいです。家族連れのお客様が『こんな体験初めて!』と喜んでくれたり、初めてベビーカーから降りた小さいお子さんがよちよち歩きでブルーベリーを自分で摘んで食べてくれた光景は今でも忘れられません」

─僕も昨年ブルーベリー狩りを体験させていただきましたが、周りのたくさんのお客様がみんな楽しんでいる光景が印象に残っています
「ありがたいですね、昨年だけで6回も来てくれた家族もいるんですよ」

─6回はすごい!さて、6繋がりでこの岬だよりが6月号、そしてブルーベリーみさきも6月からシーズン開幕ですが今年のブルーベリーはどんな感じでしょうか?
「順調に育っていますし、今年は過去最高の収穫量が見込めそうです。品種も50品種以上のブルーベリーがありますので、どの時期に来ていただいても10種類以上のブルーベリー食べ比べが楽しめると思います」

─岬町の貴重なレジャー、ブルーベリー狩りが今年も楽しめそうですね!
「今シーズンは6月7日(土)から8月中旬までの水曜、木曜、土曜、日曜の営業を予定しています。詳しい情報や予約の受付方法はホームページからご確認ください、ホームページは今年から6ヶ国語にも対応しました」

─海外の方にも是非体験してもらいたいですね!成子さんインタビューありがとうございました
「ありがとうございました。今年も美味しいブルーベリーが沢山実りますので、たくさんのお客様のご来園をお待ちしています」

■インタビューを終えて…
成子さんの思い切った人生の決断に覚悟を感じました。ブルーベリーファームは町の貴重な体験型レジャー施設なので、これからもどんどん岬町を盛り上げてほしいと思います。
成子さんの育てるブルーベリーは一粒一粒がジューシーで本当に美味しいです。
僕はこれを食べて視力が6.0まで回復しました(個人の感想です)。

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