くらし 乗ってつなごう!みんなのバス

地域公共交通は、通勤・通学や買い物、通院など、地域住民の日常生活における移動のために利用する鉄道や路線バス、タクシーなどをいい、安全安心な移動手段として、皆さんの生活を支えています。
将来にわたり安心して暮らし続けられるように、行政、交通事業者、そして住民の皆さんで協力し、地域で公共交通を守っていきましょう。

地域公共交通は、近年、全国的な乗務員不足をはじめ、人口減少に伴う利用者の低迷などにより、運行を維持し続けるのが困難となっています。
南河内地域においても、富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村間で運行されてきた金剛バスが、同様の理由により、令和5年12月に廃止となりました。

◆金剛ふるさとバス
廃止となった金剛バスは、これまでたくさんの通勤・通学利用者や沿線地域への来訪者などの交通手段として親しまれてきました。
金剛バスの廃止に伴う代替交通を確保するため、富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村の4市町村による「地域公共交通活性化協議会」を設置して協議を行い、金剛バスから一部路線を継承する「金剛ふるさとバス」の運行を令和5年12月に開始しました。
金剛ふるさとバスは、利用者ニーズに合った、持続可能な地域公共交通としての確立を目指します。

◆地域公共交通計画を策定
地域公共交通活性化協議会では、「みんなが安全、安心、快適に移動できる”次世代へつなぐ公共交通“を目指す」を将来像に、4市町村の住民の皆さんが安心して暮らし続けられる地域づくりの実現を目指し、それらに関する施策を推進することを目的として、「金剛ふるさとバス沿線等地域公共交通計画」を策定しました。

▽基本的な方針
・金剛ふるさとバスは、生活に欠かす事のできない利用が多く、特に朝夕の通勤・通学の需要を支えています。そのため、金剛ふるさとバスの運行を継続し、運行内容は現在のサービスレベルを基本としてサービス改善を目指します。
・運行の改善や利用促進などの案の作成については、協議会の下に分科会を設置して推進します。
・自動運転など近年発展する技術について大阪府と連携して積極的に活用を図ります。

▽取り組む内容
・広域幹線交通の利便性向上
鉄道駅などにおいて、バス路線のわかりやすい案内の強化や乗り継ぎを考慮したダイヤの見直しなどの利便性向上、通勤・来訪者に焦点を当てた鉄道の利用促進に取り
組みます。
・広域連携による幹線交通の維持
近隣市町村や交通事業者と連携・協力することで、継続的な支援による既存サービスの維持や広域連携による金剛ふるさとバスの利用促進に取り組みます。
・持続可能な地域公共交通の構築
将来にわたり持続的にサービスを提供し続けるため、輸送資源の総動員による新しい運行体制の構築や乗務員の確保対策、新技術・新制度を活用した移動環境の整備に取り組みます。
・支線交通の運行内容見直し
コミュニティ交通の利用実態に応じた運行内容の見直しや生活行動に寄り添った移動手段の提供、利便性の向上、安全・安心な移動の確保のためのバス車両の更新・購入に取り組みます。
・利用環境改善と強化
誰もが快適に利用できる公共交通を実現するため、バリアフリー化・デジタルサイネージなどの鉄道駅の環境整備や、標柱・上屋・ベンチなどのバス施設の環境整備に取り組みます。
・わかりやすい情報提供
バス利用者の利便性を高めるため、公共交通に関する利用案内の充実や自治体のホームページなどによる情報環境の強化に取り組みます。
・多様な関係者と連携した利用促進策の展開
日常生活で利用する沿線施設などと協力した情報発信やお出かけ企画・特典の推進、公共交通利用への転換を図る継続的な周知・意識醸成に取り組みます。
・他分野との連携・住民協力による横断的な取組の促進
公共交通の利用を考えるきっかけづくりとなる福祉・観光関係者などと連携した公共交通の利用促進や、公共交通に係る問題を”自分ごと“として意識してもらうためのワークショップの開催などに取り組みます。

◆乗ってつなごう!
地域公共交通を持続させるためには、住民の皆さんの利用が必要不可欠です。
目的地や天候などによって交通手段を使い分けるなど、地域公共交通(金剛ふるさとバス・カナちゃんバス・やまなみタクシー)を積極的に利用しましょう。


バス停・時刻表・運賃など詳しくは広報紙P3のQRコードをご覧ください。

問い合わせ:総務課総務係