文化 シェーンブルン宮殿が姉妹城に

5月24日、本市はオーストリアのシェーンブルン宮殿との姉妹城提携を締結しました。今後、文化芸術を中心に幅広い分野での交流を深めていきます。

■シェーンブルン宮殿とは
オーストリアの首都ウィーンにあるシェーンブルン宮殿。本宮殿は17世紀末に皇帝レオポルト1世の命により建築が始まり、18世紀半ばに女帝マリア・テレジアによって改築されました。以降、オーストリアを長く統治したハプスブルク家の夏の離宮として使われました。本宮殿は、庭園群と共に、平成8年に世界遺産に登録されています。

■姫路市との交流の歩み
▽令和6年春
オーストリア政府関係者が姉妹城提携について本市へ提案

▽6年11月
清元市長ら6人が宮殿を訪問。姉妹城提携について基本合意を交わす

▽7年5月
オーストリア共和国大統領立ち合いの下、姉妹城提携に関する共同声明に署名。本市にとって、フランスのシャンティイ城、ウェールズのコンウィ城、ポーランドのヴァヴェル城に続く、4カ所目の海外姉妹城となる

■姉妹城提携 式典・レセプション
シェーンブルン宮殿管弦楽団のメンバーによる演奏と共に、署名式が始まりました。アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領の立ち合いの下、ヴォルフガング・ハットマンスドルファー経済・エネルギー・観光大臣と清元市長が共同声明に署名。相互理解を深め、末永く交流することを確認しました。市長は「文化芸術が一つの架け橋となり、両城や両国が持つ価値や魅力を広く世界に発信していくことにつながると期待」とあいさつ。大統領は「大変うれしく思う。両国の親善をさらに深めたい」と述べました。式典後に開催した歓迎レセプションでは、尺八演奏家・松﨑晟山さんと箏演奏家・新福かなさんが、日本の伝統文化を伝える演奏を披露。大統領をはじめ、多くの政府関係者や播磨圏域の首長等が参加し、和やかな雰囲気の中で両国の親睦を深めました。

■提携を生かした今後の取り組み
本市では、播磨ゆかりの世界的ヴァイオリニスト・樫本大進さんが音楽監督を務める「ル・ポン国際音楽祭」を毎年開催しており、アクリエひめじではウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演実績もあります。今後は、「音楽の都」ウィーンにあるシェーンブルン宮殿をはじめ、本市が持つ国際的なつながりを生かして、「姫路国際ヴァイオリンコンクール」を創設するなど、国際文化芸術都市としてのさらなる魅力向上を図ります。

問合せ:文化国際課
【電話】221-2118