文化 〔姫路城×プラハ城〕祝・姉妹城提携
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県姫路市
- 広報紙名 : 広報ひめじ 2025年10月号
7月23日、本市はチェコ共和国のプラハ城と姉妹城提携を締結。海外姉妹城は5カ所目となりました。
■プラハ城とは
プラハ城は、世界で最も美しい街とも評される、チェコ共和国の首都プラハにあります。9世紀に建築が始まったとされ、さまざまな建築様式の宮殿や大規模な教会堂をはじめ、数多くの教会、庭園などで構成されています。プラハ城を含むプラハ歴史地区の中心部は、平成4年に世界遺産に登録されました。
■姉妹城提携までの足取り
◇令和6年末
・在チェコ共和国日本大使館の仲介により、姉妹城提携について意見交換
◇7年3月
・在チェコ共和国日本大使の市長表敬訪問を機に協議開始
◇7年7月
・姉妹城提携に係る提携書に署名
■提携書署名式・レセプション
署名式では、ペトル・パヴェル大統領立ち合いの下、ミラン・ヴァシナ大統領府長官と清元市長が提携書に署名しました。市長は「幅広い分野で多様な交流を広げ、両城や両国が守ってきた価値や魅力を次世代に継承したい」とあいさつ。大統領は「チェコと日本は地理的には離れているが、歴史を超えた物語への愛情などが共通しており、提携は両国のより深い理解につながるだろう」と述べ、今後の交流に期待を寄せました。式典後の歓迎レセプションでは、尺八演奏家・松﨑晟山さんと筝演奏家・新福かなさんが、日本文化の魅力を伝える演奏を披露。多くの政府関係者や播磨圏域の首長等の他、チェコ共和国での在住経験がある児童も参加し、両国の親睦を深めました。
■今後の取り組み
姉妹城提携を記念し、本市の青少年をプラハに派遣する事業を本年度中に実施予定。チェコ共和国は、多くのウクライナ避難民を受け入れている国の一つです。戦後80年の節目である本年、同国との交流を通して本市の子どもたちに平和の尊さについて学んでもらうとともに、国境を越えて活躍できるグローバル人材の育成に取り組みます。
■姫路城の海外姉妹城一覧
I.シャンティイ城
フランス・パリ郊外のシャンティイ市にある城。ローマ時代から城壁があったとされ、19世紀にはオマール公爵が大改修し、庭園に池・あずまや・石像などを増設しました。ルネサンス期の壮麗な建築様式を代表する建築物です。姫路市制100周年を記念し、平成元年5月11日に姉妹城提携を締結しました。
II.コンウィ城
イギリス・北ウェールズにある城。13世紀後半にイングランド王エドワード1世が築いた城で、旧市街を取り囲む3キロにも及ぶ城壁と21の強固な塔はまさに壮観です。市制130周年を記念し、令和元年10月29日に姉妹城提携を締結。7年4月28日、ウェールズ政府大臣臨席の下、協力協定を延長しました。
III.ヴァヴェル城
ポーランド・クラクフ市の歴史地区内にある城。10世紀に建設が始まり、ポーランド王カジミェシュ3世の時代である14世紀には、大幅な増築がなされました。世界遺産登録第1号のうちの一つとしても知られています。駐日ポーランド大使からの提案を機に協議を行い、6年10月16日に姉妹城提携に至りました。
IV.シェーンブルン宮殿
オーストリア・ウィーンにある宮殿。17世紀末に皇帝レオポルト1世の命により建設が始まり、18世紀半ばに改築され、夏の離宮として使用されました。6年春に姫路城を訪れたオーストリア政府関係者との意見交換を機に協議を行い、同国大統領臨席の下、7年5月24日に姉妹城提携に至りました。
問合せ:国際交流センター
【電話】287-0820