- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県姫路市
- 広報紙名 : 広報ひめじ 2025年12月号
7・8月に、子ども・若者の思いや考えを市に届ける「こども・若者会議『ひめじVOICEプロジェクト』」を実施しました。小学5年~高校生23人が、一生懸命考え、悩みながらも、積極的に取り組んだ様子をお伝えします。
■これが私たちの提案です!
5回にわたって会議を開催。子ども・若者の皆さんが、自分たちで決めたテーマについて話し合い、最終日には市議会本会議場で、市長に対し施策の提案を行いました。その内容についてご紹介します!
▼勉強スペースを増やしたい!
私たちは、若者の居場所づくりには、勉強できる場所や遊べる場所を増やすことが大事だと考えました。でも、「遊び」に税金を使うのは良くないかも。そんな話し合いの末、「勉強場所」に限定して考えることにしました。
・自習室を利用している子はどのくらいいるのかな?
・友達にアンケートをとってみよう!
アンケートによると、「Free Wi-Fiが欲しい」「自習室の場所や混雑状況を事前に知りたい」「飲食可能な自習室が欲しい」などの声が。使いやすい自習室が市内各所にあるのが理想!
○そこで提案!
・各公民館に1年中使える自習スペースを設置
・県の「自習室マップ」の姫路市版を作る 等
○CHECK!
6年3月から全ての市立公民館でFree Wi-Fiが使えるようになりました。ぜひ利用してね♪
▼姫路の観光を盛り上げよう!
私たちは、「姫路城以外の目的で姫路に来る観光客は少ないのでは」と考え、JR姫路駅前でアンケート調査を実施することにしました。
・姫路を訪れた理由は?
・姫路での滞在時間は?
その結果、ほとんどの観光客が姫路城だけを目的に姫路を訪れており、滞在時間も短めでした。やっぱり、姫路城のほかには魅力を感じてもらえてないってこと?だったら姫路城以外にも楽しめる観光資源が必要かも!
○そこで提案!
・姫路に城下町を復活!
→殿様や武士などに扮(ふん)したスタッフを配置し、江戸時代の雰囲気を蘇らせる
→着物を貸し出し、着物姿で撮影できるフォトスポットを作る 等
▼みんなが勉強できるようにしたい!
学校には勉強についていけない子どもがいます。勉強についていけないのは、「勉強の仕方が分からないからやる気が出ない」「勉強を面倒くさいと思っている」「経済的に余裕がないから、塾に通ったり参考書を買ったりできない」などの理由があるのではないかと考えました。
○そこで提案!
・ゲーム感覚で勉強できる仕組みを作る
・参考書等の教材を、安く、あるいは無料で、譲ってもらえる場所を作る
・市の施設で、ボランティア等に勉強を教えてもらえる場を作る 等
▼スポーツをもっと身近に!!
私たちは、気軽にスポーツを楽しめる場所が増えれば、スポーツが好きな人はもちろん、普段スポーツをしない人にもスポーツを身近に感じてもらえるのではないかと考えました。
市内のスポーツ施設について調べてみると、利用料が高い!特に子どもにとって、気軽にスポーツを楽しめる環境とは言えません。そこで、他市の状況を調べてみると、河川敷を利用したグラウンドなど、無料・時間無制限で使える施設があることが分かりました。
・もっと自主練できる場所が欲しい!
○そこで提案!
・もっとスポーツ施設を増やしてほしい!
・高校生以下のスポーツ施設の利用料を安くする
▼防災知識を広めて、ペットを守りたい!
私たちは、市民一人ひとりが自らの命を守るため、防災知識を持つ必要があると感じました。また、災害発生時のペットの避難対策が進んでいない現状を知り、何とかしたいという気持ちも。
提案に当たり、民間企業等によるアンケートの調査結果を見てみると、「人々のハザードマップへの認知度や防災意識が低い」「多くの飼い主がペットの避難体制について知らない」ことが分かりました。
○そこで提案!
・SNSでハザードマップ等の防災情報を発信
・ハザードマップにペット可の避難所を記載するほか、ペットとの同行避難訓練を行う 等
▼若者が自分の力で社会を変えられると思えるようにしたい!
私たちは、政治に対する関心の低い若者が多いと感じています。その背景には、「子どもに政治の話をしてはいけない」という風潮や、若者への政治に関する教育水準が低いことなどがあると考えました。
若者がもっと政治に関心を持ち、自分にも社会を変える力があることを知ってもらうには、どうすればいいのかな?
・私たちにもできることがあるよね!
・僕らの考えを書いたポスターを作るとか?
○そこで提案!
・こども・若者会議を今後も続けてほしい!
・こども選挙を実施する
・政治について分かりやすく漫画・アニメ化 等
市長や幹部との意見交換も行いました
本市では、引き続き、「こどもまんなか社会」の実現に向け、子ども・若者の声を市政に反映させる取り組みを進めていきます。これからもあなたの声を聞かせてください♪
問合せ:こども総務課
【電話】221-2386
