- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県豊岡市
- 広報紙名 : 広報とよおか 2026年1月号
11月28日、令和7年第7回豊岡市議会定例会が開会しました。
開会にあたり市長が総括説明を行い、当面する市政の諸課題および提出議案などについて説明しました。その中から主な内容をお知らせします。
なお、市長総括説明の全文については、市ホームページをご覧ください。
■安全に安心して暮らせるまち
◇公立豊岡病院組合の経営状況およびドクターヘリの運航
公立豊岡病院組合の2024年度収支決算は、12.5億円の大幅な赤字となり、経営の貯蓄にあたる資金「内部留保資金」はマイナス2億円となりました。さらに2025年度は、20.7億円の赤字で「内部留保資金」はマイナス25.4億円が見込まれ、極めて厳しい経営状況であると伺っています。
豊岡病院は、診療材料の切り替え費用節減など経営改善に取り組まれていますが、赤字の原因として、人件費や材料費の上昇が顕著であり、公定価格である診療報酬がコスト上昇に対応できていないことがあげられます。
市は、公立病院の財政支援について国や兵庫県に要望を続け、今後の経営のあり方や財政支援などについて、豊岡病院組合と協議を重ねていきたいと考えています。
また、ドクターヘリの運航についは、関西広域連合管内において、運航委託先法人の操縦士、整備士不足による運航停止が継続的に発生しており、次年度から事業規模を急激に縮小せざるを得ない案が示されています。
但馬地域において、安定的な救急医療体制が維持できるよう、兵庫県に対し、要望しています。
■持続可能な「力」を高めるまち
◇市営住宅を活用した子育て世帯などへの住宅支援
市営住宅は、住宅に困窮する低所得者に提供していますが、空きが生じている住宅の有効活用が課題となっています。
一方で、少子化・人口減少に対応した子育て支援策をより一層強化する必要があると考えています。
こうしたことから、入居率の低い市営住宅の一部を、子育て世帯や若者夫婦世帯に低廉(ていれん)な家賃で提供することとしました。
これに併せて、市営住宅の入居要件である収入基準を緩和して入居可能範囲を拡大します。
◇空き家対策
空き家の増加は深刻な課題であり、早期の対応、空き家になる前段階の「空き家予備軍」への対応が求められています。
今年11月、但東地域では、地域内の企業・住民・行政・コミュニティ組織が参画する官民共創組織「たんとう未来会議」が、啓発アクションブック「その空き家どうする?」を発行しました。マンガ形式で分かりやすく、家族で住まいの将来を話し合うきっかけを提供する内容となっています。
また、竹野地域でも、昨年度「NPO法人たけのかぞく」に委託してパンフレットを発行し、地元への説明会を開催しています。
市は、こうした地域発の取組みを市民の皆さんと共に進めながら、より効果的な空き家対策を検討していきます。
■未来を拓(ひら)く人を育むまち
◇こども誰でも通園制度の実施
国は、全ての子どもの健やかな育ちを応援し、良質な成育環境を整備することで、全ての子育て家庭に対して、多様な働き方やライフスタイルにかかわらない形での支援を強化するため「こども誰でも通園制度」を創設しました。
これを受けて、市は、市民の皆さんの多様な子育てニーズに応えるため、制度を最大限に活用し、2026年度から実施します。
制度の内容は、0歳6カ月から3歳未満の未就園児が、月に一定時間の利用可能枠の中で、保護者の就労要件を問わず、時間単位などで柔軟に保育所などを利用できるというものです。
■市政の運営
◇新しい市民共創の取組「シビックとよおか」と「ちいき×エール」
市は「人と地域に寄り添う市政の推進」として、市役所と日頃関わりの少ない方や利害関係のない方も含めた「より多様な市民」の声を広く聴き、市政に活かしていきたいと考え、デジタルと対面ワークショップの両輪による新たな市民共創事業に取り組みます。
デジタルについては、場所や時間にとらわれず、意見やアイデアを投稿できるオンラインウェブサイト「シビックとよおか」での意見募集に11月から取り組んでいます。現在、第3期地方創生総合戦略に生かす市民意見を募集しているほか、12月からは市役所窓口の開庁時間短縮の試行に対する意見も募集する予定です。
対面による取組みとして、幅広い市民の皆さんの声を直接伺うためのワークショップイベント「ちいき×エール」を開催します。市役所が地域などに出向き、テーマを提示し、市民参加者の皆さんと共にワークショップ形式で意見やアイデアを出し合う場となります。
本年度は12月に日高地域、3月に但東地域で開催予定です。
※市ホームページに「市長総括説明」の全文を掲載しています。
