子育て 今月のイチオシー誰もが安心して学べるために〜不登校への市の取組み〜ー
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県豊岡市
- 広報紙名 : 広報とよおか 2025年9月号
皆さんに知っていただきたいことがあります。それは、不登校は「怠け」や「わがまま」ではなく、一種の必要な「防衛反応」であり「自分に合った学び方を模索している状態」だということです。とはいえ、本人、保護者、関係者の皆さんは、悩んだり、心配したりしています。不登校について知り、子どもたちを支えていくために、不登校への市の取組みをお伝えします。
※不登校とは、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもののこと
◆不登校児童生徒の状況
児童生徒や保護者を取り巻く環境の変化、不登校に対する社会の考え方の多様化などにより、不登校児童生徒数は全国的に増加しています。本市においても同様で、教育の中心的な課題になっています。
▽不登校児童生徒数の推移(人)
(※2024全国不登校児童生徒数は、2025秋に公表予定)
◆豊岡市不登校アクションプラン
不登校の未然防止と対応を組織的・計画的に行うために「学校」「地域」「支援関係機関」「教育行政」の取組みを定めた不登校対策アクションプランを昨年4月に改訂しました。
◇テーマ
豊岡市一丸となり、一人一人の多様なニーズに応じた不登校対策を推進し、子どもの社会的自立を目指す
・学校をみんなが安心して学べる場所にする
・地域でのつながりと居場所づくりを広げる
・支援機関での多様な学びの場を確保する
・教育行政がケースに応じた効果的な支援を行う
・2025年度実践計画(とよおか教育プラン)
※本紙二次元コードよりご覧ください。
◆多様な学びの場
(1)校内サポートルーム(市立全小・中・義務教育学校)
学校生活に不安を抱える子どもたちに安心できる場所を提供するため、子どもたちの多様な学びを支援するために、市立全小・中・義務教育学校に校内サポートルームを設置し、本年度は中・義務教育学校全9校と小学校6校に支援員を配置しています。
・子どもの声「教室は緊張するけど、サポートルームなら安心できます。」
・支援員の声「安心して過ごせるよう、しっかり話を聴き、子どもたちに寄り添った支援を心掛けています。」
(2)豊岡市こども支援センター
子どもたちの居場所として「ふれあいルーム」を設置し、一人一人の状態に応じた学習指導や小集団での体験活動を通じて、元気を取り戻し、エネルギーを蓄えられるように支援しています。
不登校に関する相談を受けますので、問い合わせてください。
(大手町4-5アイティ7階 【電話】24-8303)
(3)フリースクール(※)
不登校の子どもたちの安心できる居場所、多様な学びの場の一つです。
市では、さまざまな理由で学校に居場所を見つけにくい子どもたちが、自由な学びや社会とのつながりを通して「学校復帰」や「社会的自立」を目指す活動を支援するため、以下の補助を行います。
※フリースクールとは、児童生徒が在籍している小学校、中学校、義務教育学校と連携し、当該学校長が出席扱いできると判断している民間施設のこと
・補助金について市ホームページ
※本紙二次元コードよりご覧ください。
◆お願い
子どもたちの社会的自立を目指し、学校・家庭・地域が連携して「豊岡市一丸」となった教育活動を展開しています。子どもたちが学校を安心して学べる場所だと感じられること、地域とのつながりや居場所づくりを広げていくことは、子どもたちの豊かな成長に欠かせない要素です。
不登校の子どもたちが安心して過ごせる環境は、全ての人にとって生きやすい社会につながります。皆さんのご協力をよろしくお願いします。
問合せ:学校教育課
【電話】23-1451