くらし クローズアップ豊岡(6)ー地域おこし協力隊紹介~私と活動と、時々、暮し~ー

都市部から地方への移住を促進する国の制度「地域おこし協力隊」。個性溢れる隊員自らが活動を紹介するシリーズ!

◆vol.53 ユニバーサルツーリズムの推進
神山 華(かみやま はな)
東京生まれ大阪育ち。城崎温泉を中心にユニバーサルツーリズムの推進に関する活動を行う。好きなことは運動すること、食べること、楽しいこと。

◇全ては1通のメッセージから
2024年10月に地域おこし協力隊として着任し、城崎温泉での入浴介助や電動車いす貸出サービス、飲食店や物産店のバリアフリー調査などに取り組んでいます。活動のテーマは「ユニバーサルツーリズムの推進」。障害の有無、国籍、性別に関係なく、誰もが旅行を楽しめる環境づくりを目指しています。
20歳のとき脳出血を経験した私は、障害の有無にかかわらず同じ体験を分かち合える場所があればと願ってきました。豊岡に来る前は、埼玉県秩父市長瀞(ながとろ)でSUP(サップ)(※)やラフティングのガイドをしていましたが「障害があっても自然体験を楽しむ方法はないか」と探すうち、但馬の自然を舞台に誰もが参加できる体験を提供する団体「INCREW(インクルー)」と出会いました。SNSを通じたメッセージで連絡を取り、面談を経て冬の体験会にボランティアとして参加。参加者や家族の表情が柔らかく笑顔になる姿に「これが見たかった景色だ」と強く心を動かされました。

◇だれもが楽しめる豊岡に
現在は、城崎温泉の湯治文化から着想を得た「新・湯治プロジェクト」を始動。自然や地域の人との交流を通じ、心身が癒される仕組みづくりに挑戦しています。旅行者はもちろん、私のように移住してきた人も、誰もが豊岡を楽しめる環境を整えたいと考えています。
これからも、障害の有無を問わず、多くの人が笑顔になれる豊岡を目指して活動していきます。興味のある方は、ぜひ、お気軽にご連絡ください。

※SUP…サーフボードの上に立って、パドルを使って漕ぎながら進むアクティビティ。

問合せ:地域づくり課
【電話】21-9096