くらし クローズアップ豊岡(16)ー11月 とよおか生きもの歳時記～紅葉のしくみ～ー

皆さんに豊岡の自然を身近に感じてもらうため、豊岡らしい季節の言葉を紹介します。

■木々が色鮮やかに染まる季節となりました
木々が色鮮やかに染まる季節となりました。秋になると目につくのが紅葉です。赤い葉や黄色い葉、紅葉途中で一枚の葉の中に赤や黄色、緑などが混ざっている葉もとてもきれいですね。

◇色が変わるしくみ
ところで、どうして色が変わるのか、不思議に思ったことはありませんか。
緑色の葉にはクロロフィルという緑色の色素とカロテノイドという黄色の色素があります。また、葉に光が当たることで赤色色素のアントシアニンができることがあります。
クロロフィルは光合成に必要な色素でもあるので夏の間はたくさんあり、葉は緑色をしています。秋が深まるにつれ、気温が下がり日が短くなると、クロロフィルは分解されます。すると隠されていた黄色が出て来たり、新しく作られた赤色が目立つようになります。

◇綺麗な紅葉
気温が一気に下がると紅葉がきれいになると言われるのは、クロロフィルが急激に分解されるのと、アントシアニンが合成されるからです。
今年は残暑が長引くようです。きれいな紅葉が見られるでしょうか。

写真・文：NPO法人コウノトリ市民研究所　村田美津子