くらし クローズアップ豊岡(17)ー地域おこし協力隊紹介～私と活動と、時々、暮し～ー

都市部から地方への移住を促進する国の制度「地域おこし協力隊」。個性溢れる隊員自らが活動を紹介するシリーズ!

◆vol.54「深さを持った演劇のまちづくり」の推進
▽小野　史敬(おの　ふみひろ)
千葉県出身。ドイツ・ベルリンで10年間音楽家として生活。2025年から地域おこし協力隊として豊岡を拠点とし、地域と音楽(演劇)をテーマに文化活動も行う。

◇ドイツ・ベルリンから豊岡へ
私は20代前半から10年間、ドイツ・ベルリンで音楽活動を続けてきました。日本に移住するにあたり、都心も候補にありましたが、海外での暮らしを経験した私には、日本の都会の慌ただしさは想像しづらく、ヨーロッパの田舎のように小さくても魅力あるまちを探していました。その中で出会ったのが「深さを持った演劇のまちづくり」を行っている豊岡でした。演劇をまちづくりと結びつけているユニークな取組みに強く惹かれたことが移住の決め手となり、地域おこし協力隊として移住しました。

◇アートと地域をつなぐ挑戦
現在は「豊岡アートアクション(TAA)」と連携し、即興ダンスのワークショップや学生の活動サポート、子育て世帯の交流拠点「豊岡ファミリー」の運営などに関わっています。9月の豊岡演劇祭2025ではアーティストとしても出演しました。また「おんぷの祭典」実行委員会や市内の美術館・博物館での活動など、音楽家としての経験を生かした新たな仕事にも挑戦しています。
音楽や演劇を通じて地域の方々と知り合い、交流できることは、音楽家としてだけでは得られなかった貴重な経験です。豊岡での暮らしは、自然や文化、人とのつながりなどのたくさんの魅力にあふれています。
これからも音楽活動と社会貢献を両輪に、この地の魅力を再発見し広げていけるような活動を続けていきたいと思います。

問合せ：地域づくり課
【電話】21-9096