- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県宝塚市
- 広報紙名 : 広報たからづか 2025年11月号No.1341
■当院を取り巻く昨今の環境
病院長 岡田 敏弘
1988年兵庫医科大学卒業。同大学第1外科(現・肝胆膵(すい)外科)で24年間、当院で7年間、大学院での研究や民間病院での勤務などを経て、2020年に当院の診療部長兼外科主任部長として着任。2023年より副院長、外科主任部長および患者サポートセンター長を務め、2024年4月より病院長に就任。専門は内視鏡外科手術(消化器・一般外科)。
医療機関での受診機会はコロナ禍以降減少し、その状態が今も続いています。受診控えにより、消化器領域では悪性腫瘍(がん)の早期発見が少なくなり、閉塞性大腸がんなどが進行した状態で発見されることが増えています。症状が進行する前に早期発見・治療できるように、日頃からかかりつけ医への定期受診や検査などをお勧めします。
当院では念願の手術支援ロボットの導入を間近に控えています。市内在住の方にいただいた寄附金を活用し、最新の機種「ダヴィンチ5」を年内に整備予定です。ダヴィンチ5は、先代機種の1万倍以上の処理能力やロボットの弱点であった触(知)覚機能を備えており、今まで他市の病院を紹介していた前立腺がんなどの手術を当院で受けていただけるようになります。
すでにロボット支援手術を行える医師が泌尿器科と外科(大腸疾患)に在籍しており、来年4月には上部消化管(胃領域)の医師も大学病院から着任予定です。今後もその他領域でのロボット支援手術担当医師の確保やがん治療の選択肢を増やすことで、患者さんにより一層安定した治療を受けていただける病院運営に取り組んで参ります。
また、長年使用してきた配管の老朽化による大規模改修工事が8月末で終了しました。入院患者さんにはご不便をお掛けし申し訳ございませんでした。今後とも当院をご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
■令和6年度決算報告
入院収益は、入院単価および患者数の増加により、前年度比106.8%となりました。外来収益も外来単価の増加により、前年度比102.2%となり、経常収益は前年度から約4億3千万円増加しました。
経常費用は給与費と材料費の増加により、約1億9千万円増加しましたが、経常損失は約1億7千万円となり、前年度から約2億4千万円改善しました。
前年度との決算比較
(単位…億円)

※端数処理の関係で合計が合致しない箇所があります
■エフエム宝塚(83.5MHz)「市立病院の得した気分!」
日時:11月12日(水)10時半~11時
(再)11月14日(金)19時半~20時
テーマ…当院を取り巻く昨今の環境
出演…病院長 岡田 敏弘
■がんサロン「セキレイ」(対面式とZoomの同時開催)
患者同士で悩みや体験を話す交流の場。県がんピアサポーター養成研修修了者とがん患者の家族が同席します。
日時:11月19日(水)15時~15時45分
場所:がん診療支援センター(現地参加は予約不要。開始10分前までに直接会場へ)
対象者:がん治療中の人と家族(当院を受診していない人も参加可)
問合せ:同センター
【電話】87・1161【FAX】87・5624
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問合せ:市立病院
【電話】87・1161【FAX】87・5624
