くらし 【特集】令和7年度施政方針と予算(1)

■「こどもまんなか社会」の実現に向けて令和7年度施政方針

1.はじめに
日本全体の生産年齢人口、さらに、地方における若者、特に女性の人口減少が進んでおり、人がコストと言われる時代はすでに過去のものなり、今ほど、人、つまり活躍する人材、活躍できる人材を大切にしなければならない時代はないと考えております。

2.市政運営の方針
令和7年度の市政運営においては、先の市長選挙において皆さまからいただいた応援や叱咤(しった)激励の声を道しるべに、さらに力強く踏み出す年度にしたいと考えております。愛するふるさと丹波市のリーダーとして、市政運営の礎(いしずえ)となる、次の3つの基本的な考え方を踏まえて、令和7年度の取組を申し上げます。

(1)「市民第一」のまちづくり
私は、様々な施策や取組の方向性を判断する際に、市民第一を考え方の基礎に置いております。そのような考え方のもと、丹波市の未来を担うこどもたちをまんなかに置いた「こどもまんなか社会」の実現に向け、この市民第一を基礎にこども政策からスタートさせてまいります。

(2)実行していく市役所
実行していく市役所とは、働きやすい職場環境と安心して働ける職場風土のもと、固定観念にとらわれずに果敢にチャレンジする行動変容のことです。職員が新たな発想のもとでチャレンジしていく姿勢に少しずつ変化してきたと感じており、令和7年度の取組に表れてきております。
引き続き、風通しのよい組織づくりと人づくりの両輪で、職員が地域課題の解決に果敢にチャレンジできる職場環境づくりに取り組んでまいります。

(3)第3次丹波市総合計画に掲げた
「まちの姿の実現」第3次丹波市総合計画は、こどもから大人まで多くの市民にかかわっていただきながらつくり上げることができました。令和7年度から、本計画に基づく「しあわせを実感できるまちづくり」を進めてまいります。

3.第3次丹波市総合計画に沿った主要施策
誰もが「しあわせを実感できるまちづくり」に向けた歩みを進めるにあたって、本計画に掲げた重要視点を念頭に置きながら、8つのまちづくりの目標に沿って各分野の事業を進めます。
令和7年度は、すべての中学生と就学に経済的支援が必要な小学生の学校給食の無償化や小規模農家への支援、女性や若者への起業支援、ゼロカーボンシティの実現に向けた取組などを進めてまいります。

4.行政機能と庁舎の検討
行政運営は、令和7年度の取組に合わせ、効率的・効果的で市民にとって分かりやすく、寄り添うことができる行政組織に改編します。
行政改革では、第4次丹波市行政改革プランに基づきメリハリのある事業を展開し、市民満足度の高い行政サービスを未来につなげていきます。
市役所庁舎の検討は、その方向性について結論を得るための検討を始めていきます。

5令和7年度当初予算編成
令和7年度当初予算は、複数年の大型建設事業に加え、様々な事業に取り組むことから過去最大規模となりますが、財政の健全性の確保と持続的な財政運営に配慮しながら、市民第一で積極果敢にチャレンジしてまいります。

6.結びに
「おかえり」や「ただいま」の言葉で心が通い合う地域の営みと、人と人とのつながりから形づくられる豊かな暮らしをまちの魅力や活力とし、市民の皆さまと共に、丹波市にかかわるすべての人にとってしあわせが輝くまちとなるよう、全力で邁進(まいしん)してまいります。 (施政方針要旨)

※施政方針の全文は、市のホームページに掲載しています。