くらし 〔特集〕「当たり前」を見直して私たちにできること(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県朝来市
- 広報紙名 : 広報朝来 令和7年12月号
「プラスチック」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
ペットボトルやシャンプーなどのボトル、ナイロン袋など、私たちの身の回りには、数えきれないほど多くのプラスチック製品であふれています。均一ショップを見渡せば、プラスチック製の商品が棚いっぱいに並んでいる光景もよく目にしますよね。
加工がしやすく、低コストで大量生産できるという利点から、プラスチックは便利で手軽な素材として、あらゆる場面で利用されてきました。しかし、その便利さの裏で、プラスチックが生き物や環境、そして私たち人間にも影響を及ぼしていることを、ご存じでしょうか。自然に囲まれて暮らす私たちも、実は日々の生活の中で、気づかぬうちに環境へ負担をかけてしまっているのです。
この特集で、身近にある「プラスチック」という素材がもたらす影響や問題について紹介し、皆さんが今一度、自身の暮らしの在り方を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
■分解されないプラスチック
自然が豊かな朝来市ですが、川辺や草むらをよく見ると、多くのごみが落ちていることが分かります。缶やびんなどのごみもありますが、特に目立つのは、ペットボトルやお菓子の袋、たばこの吸い殻などプラスチックを含むごみです。
手軽な分、簡単に捨てられてしまいがちなプラスチックですが、分解されない性質を持つため、一度自然界に流出してしまうと回収されるまで半永久的に残り続けてしまいます。
そのため、動物や魚がエサと間違えて飲み込んでしまったり、ナイロン製の釣り糸などに絡まって動けなくなるなど、命を落とす事例も報告されています。
さらに、町中に流出したプラスチックごみは、雨や風に運ばれ、やがて海へと流れ出します。
内陸部で出たプラスチックごみが海へ流れ着く量は、国内だけでも年間最大約3万トン(※)にものぼると言われ、これは東京タワー7.5本分に相当する重さです。
また、海へ流れ着く途中で細かく砕け、紫外線などでさらに劣化したプラスチックは、「マイクロプラスチック」と呼ばれる目に見えないほど小さな粒子になります。
こうなると回収することはほぼ不可能となるため、環境中に残り続け、さらなる悪影響を及ぼすことが懸念されています。
※詳しくは本紙をご覧ください。
●まちに落ちているごみの7割がプラスチック!?
令和6年3月号で紹介した、川中朱莉(かわなかあかり)さんが和田山地域内10カ所で行った独自のごみ調査によると、拾われたごみのうち約36.5%がプラスチックごみという結果に。
また、たばこのフィルターにはプラスチックが使用されているため、たばこの吸い殻もプラスチック類に含んだ場合、全体の7割をプラスチックごみが占めることとなります。
拾われたプラスチックごみのうち、お菓子の袋などの包装に使われているものが多く見られました。さらに、三角コーンの破片や自動販売機の横に置かれたプラスチック製のごみ箱が劣化したものなど、経年劣化によってごみ化しているものも確認されました。
▽ごみ調査結果(2022年~2024年中に実施)
※重量ではなく個数

