- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県朝来市
- 広報紙名 : 広報朝来 令和7年11月号
●朝来市の豊かな自“ホッと”スポット紹介〔NO.03〕
○さのう高原
パラグライダーの発着場として維持管理されている半自然草原です。草原環境は、日本全体で激減しています。令和5年度に実施した「消えた草原調査」の中間結果を見ても朝来市には、かつて72カ所あった草原が、現在4カ所まで減少しています。
その数少ない草原環境の一つである「さのう高原」には、貴重な動植物が生息しています。また、草原に吹く風が草をなびかせる光景は非常に美しく、心を癒してくれます。「豊かな自然」が「地域資源」として、観光や生物多様性に寄与している実例として、この「さのう高原」は、貴重な場所なのです。
●地域の宝!誇るべき豊かな自然を守り活かそう!
なぜ、「生物多様性」を保全しないといけないのでしょうか?そもそも、人は自然の恵みがなければ生きていくことができません。
あなたは美味しいフルーツは好きですか?フルーツの多くは、虫が受粉の仲立ちをして初めて実ります。甘いハチミツもミツバチなしでは得られません。シルクの服は、美しく着心地も秀逸ですが、その糸はカイコガの繭から得られるものです。美味しい但馬牛はこれからも食べ続けたいですよね。木のぬくもりが感じられる家に住みたい人もいるでしょう。新薬の多くも微生物などを研究して開発されています。このように、人が幸せに暮らすには、多くの生き物の恵みが欠かせません。朝来市は約84%が山林で、川や農地を含めれば、さらに豊かな自然が身近にあります。自然を大切にすることは、みなさんの幸せを守り続けることにつながるのです。生物多様性の大切さは、皆さん一人一人に深く関係しています。
現在、生物多様性の大切さを多くの人に知ってもらい、将来の朝来市のあるべき姿を皆さんと分かち合うために計画を作っています。ぜひ、生き物の情報やご意見をお寄せください。皆さんの力で佳(よ)い計画を作っていきましょう。
問い合わせ先:市民課環境推進室
【電話】672-6120【Eメール】[email protected]
