くらし ふれあい

■「言葉の小満」
青葉が映える季節となりましたが、いかがおすごしでしょうか。
二十四節気では5月5日が立夏(りっか)、21日が小満(しょうまん)に該当します。小満とはあまり聞き慣れない言葉ですが、あらゆる生き物が勢いよく成長して生命力に満ちるという意味があります。また秋にまいた麦などの作物が実る時期であり、農家が「小さく満足する」ことから「小満」と呼ぶようになったという説もあるようです。
このように言葉というものは、短くてもすっと心にとどいたり、自分の振り返りのきっかけとなったりしてくれます。
今回は日頃、読書などで気になって書き留めた言葉をいくつか紹介します。あなたの心にとどく表現があれば幸いです。
「差別との闘いは、自分の心を見つめ直す闘いかもしれない」
(漫画家 小林よしのり)
「世の中には『本当』と『嘘』がある。タカ兄さんが死んだのは本当で、廊下に立っていたのは嘘ですが、僕の心の中では、タカ兄さんが生きているという真(マコト)がある。僕が映画で描きたいのは、この『真』です」
(映画監督 大林信彦)
「ネガティブ・ケイパビリティ〜答えの出ない事態に耐える力」
(20世紀になって、既存の知識や理論の枠に患者を性急に当てはめることを戒める精神科医が持つべき心得として提唱された)
「精神と心は別もの〜心はズタズタになっても、その背後に精神が毅然と立つ」
(教育学者 斉藤孝)
「注意すべきなのはね、本題からはずれた正しいことを言わないことだよ」
(社会学者 好井裕明)
「政治性、社会性のある表現は否定しない。でも一番嫌なのは、こんないいことをしているというにおいがするときです」
(美術家 森村泰昌)
いかがでしたか。短く切り取っているので分かりづらいのですが、考えすぎずに感じ取って欲しいのです。
あなたの心に残っている言葉は何ですか?

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