- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県多可町
- 広報紙名 : 広報たか 2025年11月号
■「視線の変換」について
いよいよ11月が始まります。生命の危機を感じさせる暑さの夏を乗り越え、ようやく迎えた実りの秋にホッとする気分の今日この頃です。
今年の夏に実感したことをひとつ紹介したいと思います。
自宅で犬を飼っている人なら理解していただけると思いますが、留守中に犬のためだけに冷房を入れておくべきかという自問。ただでさえ夜も入れっぱなしで電気代が高くつくのにと思いつつ、でも人間がこれだけ暑いのに犬が暑くないはずがないという(当たり前と言えば当たり前の)今までにない視線。散歩も、アスファルトが熱せられている時間などはもってのほか、人間よりも地面に近いところを裸足で歩く犬が感じる暑さはどれほどか。今までにない経験を通して、他者に対する思いやりや想像力の広がりというものを少々おおげさではありますが、実感した次第です。
住民学習会で視聴するビデオにも、大きく視点、視線について考えさせられるものがあります。近畿大学名誉教授の奥田均先生の「部落差別、まだあるの?どこにあるの?なくせるの?」です。
本編の中で、奥田先生は、
「本当にひどい差別は目に見えにくい。なぜなら、その事実を公表するには身を切るつらさ、痛みを感じるから」―差別が見えていないことと存在しないことは別ものである。
「差別を話題にすることを受け入れない、あえてその問題には触れないという意識は加差別」―差別の実態には被差別だけではなく加差別という、当事者不在の差別もある。
「今まで差別問題と言えば、当事者の方にいっせいに視線が向いていたが、これからは、社会を形成している我々一人一人が当事者意識を持って差別をなくしていくことが責任」と述べられています。―これこそ視点、視線の変換。私たち自身が自己意識や社会の構造の変換をめざす時代となってきたと気づかされます。
■人権週間「多可町民の集い」
日時:12月4日(木)午後6時30分開会
場所:ベルディーホール
第1部:人権作品入選者表彰、人権作文の発表
第2部:講演会「人として〜学びのちから〜」
講師:登口加代さん
問合先:人権啓発推進室
【電話】32-1389
問合先:人権啓発推進室
【電話】32-1389
