文化 ぼうじいの文化財みいつけた!第24回

◆文覚上人腰掛(もんがくしょうにんこしか)け石(いし)
原の福井大池の堤防のところに、ぼくの友だちの石がいるんだ。平安時代の終わり頃、大池の堤防を工事した時、文覚上人さまがここに座って指揮をしたという石だよ。上人さまは、当時、荒れ果てていた京都・神護寺の再建のため、後白河法皇から寄進された福井荘(今の魚吹八幡神社の氏子の村々)の田んぼの水にするために、昔からここにある池の堤防を改築して、大きく立派な池にしたんだ。それで「福井大池」というんだよ。元は100mあまり西の水路沿いにあったんだけど、堤防のそばに移して大切にお守りしているよ。