くらし 特集 上郡町合併70周年記念講演会～未来につながるまちづくり(1)～

上郡町は令和7年3月25日に合併70周年を迎えました。それを記念して、4月19日に70周年記念式典が開催され、式典終了後、町内で活動中の地域おこし協力隊とラジオパーソナリティの谷五郎さんによる記念講演会が行われました。講演内容や地域おこし協力隊の方々の今後に向けての思いを紹介します。

■新規就農事業　岡部強志(おかべつよし)隊員
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▼こんな事に取り組んできました
「レンタルヤギ除草」を実施し、ヤギを貸し出して耕作放棄地の解消や雑草処理などを行っています。ヤギとふれあえる『かなじヤギファームランド』を開設し、ヤギとのふれあい、餌やりを体験できるほか、ヤギとの「お散歩体験」も始めました。地域イベントや高齢者福祉施設などへヤギと一緒に出向き、出張ふれあい体験会も実施しています。また、ヤギのミルクを活用したペット用ミルクの販売を令和6年6月から始めました。
就任当初、ヤギは2頭だけでしたが、今では9頭まで増えました。

▽谷五郎さんコメント
かわいらしいヤギさんとふれあうのは世代を問わず癒やされますなぁ

▼今後に向けて
ヤギミルクを活用した町の特産品開発を進めていきます。ヤギの飼育頭数を増やし生産量を確保する、保健所からの許可を受けるなど開発までのハードルを一つずつ乗り越えていきたいです。
町民とヤギとの関わりを深め、認知度を高める事で、ヤギが上郡町の魅力の一つとして広く知られるよう頑張っていきます!

■伝統文化継承事業　中川由香(なかがわゆか)隊員
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▼こんな事に取り組んできました
大鳥圭介塾長である猪尾守之(いおもりゆき)氏が手書きでまとめられた千冊以上の大鳥圭介にまつわる資料を、誰でも手に取れ、紛失することがないように電子化を行っています。
大鳥圭介が明治の近代化や技術者育成などに尽力した姿を皆さんに知ってもらうため、毎月上郡民報で小説を連載しています。(挿絵は上郡町出身のアニメーターで「アニメ/けいすけじゃ」の監督をされた藪本陽輔(やぶもとようすけ)氏)
また、精密に作り上げられる鎧かぶとを次世代へ受け継いでもらえるよう、赤松手づくり鎧かぶとの会へ弟子入りし、作り方の資料作成を進めています。会の活動を一人でも多くの人に伝えるため動画発信などPRを手伝っています。

▽谷五郎さんコメント
鎧かぶとの制作を通じて、他の地域で製作している団体と横のつながりができあがっていることが素晴らしい。これからさらに広がっていく可能性を感じますね～

▼今後に向けて
資料の電子化を進め、読みやすい形に整えた資料集をインターネットで公開できるようにしていきます。町内出身の偉人を研究している人が町を訪れる機会を作り、上郡の魅力を体感してもらいたいです。
町の皆さんがこれまで築き上げてこられたものを全国に広め、上郡ファンを増やしていけるよう力を尽くしていきます!