- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県宇陀市
- 広報紙名 : 広報うだ (2025年11月号)
ID:0019296
令和6年度の宇陀市の決算がまとまり、9月の議会定例会で承認されました。
一般会計決算では歳入歳出差引5億9,042万円となり、翌年度に繰り越すべき財源801万円を除いた実質収支額は5億8,241万円の黒字となりました。
■一般会計 歳入
歳入では国庫支出金や地方交付税などの増加により、前年度決算額に比べて約7.0%(15億1,827万円)の増となる232億6,775万円となりました。市税等の自主財源の割合は前年度と比べて0.8ポイント減の24.5%、国費・県費等の財源の割合は75.5%となりました。

■一般会計 歳出
歳出では、公債費などが減少したものの、物価高騰等により人件費や物件費が増加しました。民生費、商工費、教育費などが増加したことにより、前年度決算額に比べて約7.6%の増となる226億7,733万円となりました。

■特別会計
特定の事業を行う場合、また特定の歳入をもって特定の歳出に充て、一般の歳入歳出と区分して経理するために、条例により設置している会計です。住宅新築資金等貸付事業を除く会計は黒字でした。

公営企業は、民間企業のように利用料金等を財源に、公共の利益を目的に経営する事業で、令和6年度において市では次の5つの公営企業会計を運営していました。
■水道事業(令和7年度から奈良県広域水道事業団へ引き継ぐ)
令和6年度の給水件数は10,684件で、年間有収水量は2,269,789平方メートルでした。水道未普及地域解消事業を菟田野大神・入谷地区、大宇陀本郷地区で行いました。また、檜牧配水池系統の給水区域の県営水道への転換事業が完了しました。収支差引は1,213万円の赤字決算でした。令和7年度から奈良県広域水道企業団へ引き継がれるため、令和6年度をもって特別会計を廃止しました。

■美榛苑事業(令和7年度から一般会計へ移行)
平成22年10月1日より指定管理者により経営しています。収支差引は指定管理者からの納付金と一般会計からの補助金を受けましたが、2,020万円の赤字決算でした。なお、令和6年度をもって特別会計を廃止し、令和7年度から一般会計に移行しています(指定管理による経営に変わりはありません)。

■市立病院事業
令和6年度の入院患者数は、延べ47,291人(1日平均130人)、外来患者数は延べ95,226人(1日平均392人)でした。医業収益は前年度より約3億円増でしたが、物価高騰の影響などにより収支差引は5億3,217万円の赤字決算でした。

■介護老人保健施設事業
令和6年度の入所者数(短期入所者を含む)は延べ26,934人(1日平均73.8人)、通所者数は延べ4,038人(1日平均15.7人)でした。
利用者が増えたことにより収益は前年度より5千万円を超える増となりましたが、物価高騰の影響などにより収支差引は8,570万円の赤字決算でした。

■下水道事業
令和6年度の年間有収水量は1,643,787平方メートルでした。建設改良事業として榛原中継ポンプ場の実施設計等を行い、また、下水道ストックマネジメント計画に基づき、榛原天満台地区管渠更生工事およびマンホール蓋更新工事を行いました。
また、収支差引は1,573万円の黒字決算でした。

