健康 薬草逍遥(やくそうしょうよう)

毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。

■アオツヅラフジ
菊山野で木に絡まって伸びている蔓(つる)性の植物の中に、広卵形ないし卵円形の葉で、裏表ともに細かい毛を密生する少し厚みを感じる葉を付けた植物があります。
これがアオツヅラフジで、葉の表面がつるつるで光沢を有するものもあります。夏に黄白色の花を咲かせた後、今は、青紫~黒色の果実となっています。果実に米麹(こめこうじ)やイースト菌などを混ぜて発酵させると、ブドウ酒のようにおいしい酒にすることができます。
アオツヅラフジの根に近い部分の太い茎や、根を秋から冬に採集して乾燥させたものは木防已(もくぼうい)といい、一日10~15g煎(せん)じて服用するか、煎じ液を湯船に入れて入浴すれば、鎮痛、利尿剤となり、関節炎、神経痛、リウマチ、中風、脳溢血(のういっけつ)、浮腫、膀胱炎(ぼうこうえん)、水腫、淋病(りんびょう)、皮膚病の一つ癰種(ようしゅ)、喘息(ぜんそく)に効果があります。

※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋

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