- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県宇陀市
- 広報紙名 : 広報うだ (2025年11月号)
※「うだぢから」については、本紙またはPDF版をご覧ください。
(1)歴史の講座開催
~宇陀松山まち協~
9月21日(日)、宇陀松山会館にて「城下町から商家町へ!地割の復原による元禄期の宇陀松山の姿」と題した歴史講座を開催しました。講師は奈良大学の土平 博教授にお願いしました。
宇陀松山は、城下町から商家町へと変容した稀有な事例であり、地割の復原を通じてその歴史の変遷を明らかにすることができます。土平教授は、町名や地図の復原などの調査研究をもとに、元禄期の宇陀松山の姿について詳しく解説されました。
60人を超える参加者の方には、「故きを温(たず)ねて新しきを知る」ことで、地域の新たな魅力を感じていただけたのではないでしょうか。
講座では、織田家の改易後、幕府の直轄地となった宇陀松山の変遷や、武家屋敷跡の利用などについても触れられました。土平教授が調査のため何度もこの地を訪れた思い出話も交えながら、楽しく学びの多い時間となりました。
(2)菟田野で農業体験
~菟田野まち協~
実りの秋が訪れた10月に、当まち協では、農業体験の事業を実施しました。
10月4日(土)は、市内外の方を対象にした「稲刈りand収穫体験」です。今年は12組37人の方に参加いただきました。まず、刈り取った稲を束ねる紐“サンバイコ”作りにチャレンジ。ベテランスタッフの指導で皆さん見る間に上達していきました。続いて、雨が時折降る中で、サツマイモ堀り、落花生の収穫です。「サツマイモは、茎が大きくなったものなんですよ!」との説明に、皆さん驚いていました。最後は、雨水が溜まった田んぼでの稲刈り体験。ぬかるんだ足元で作業ができるか心配しましたが、皆さん全身泥だらけになりながらニコニコ顔。お土産のお米やサツマイモを大事に抱えて、大満足で会場を後にされました。
10月7日(火)は、菟田野小学校の5年生を対象にした稲刈り体験です。5月にみんなが手で植えた小さな苗は、5か月が過ぎ、稲穂が垂れて大きく育ちました。さぁ、初めての稲刈り作業です。慣れない手つきで株をつかんで鎌を入れます。ほとんどの児童が、稲刈りは初めてで、こうやって普段食べているお米が作られていることに驚いていました。この日も、田んぼはぬかるんでいましたが、時間が経つのを忘れて稲刈りに夢中になっていました。この日に刈り取った稲は、精米して小学校の家庭科の時間で試食するそうです。きっと美味しいご飯になりますね。
いつまでも、この経験したことを記憶していただき、菟田野の素晴らしさを感じていただけるように、スタッフ一同願っています。
(3)長寿をお祝い
~向渕地区まち協・三本松まち協~
9月15日(月・祝)三本松まち協、向渕地区まち協では、それぞれ敬老式典を開催しました。
三本松地区では、対象者の約半数にあたる78人の方々にご参加いただきました。式典は、物故者への黙祷や新会員の紹介、米寿祝いの贈呈、来賓祝辞が行われた後、地元グループやまち協所属のサロンの計4団体の演目が披露され、短い時間ではありましたが、皆さんに楽しんでいただきました。
一方、向渕地区でも、対象者97人のうち約半数にあたる44人の方々にご参加いただきました。三本松まち協と同様に、式典は物故者への黙祷から始まり、新会員の紹介、実行委員会長式辞、来賓祝辞、そして記念品の贈呈、新招待者代表謝辞が行われ、その後の余興では一昨年好評だった「落語」が今年も披露され、会場は大きな笑いに包まれました。
向渕地区でも高齢化が進み、「祝われる人も祝う側」と事業負担が大きいことから今回で祝典が最後となりました。次世代への継続は日々難しいことですが、形を変えて残せるものは残していきたいです。
問合せ:市民協働課
【電話】82・2130【IP電話】88・9085
