くらし 〜高取で頑張る『高取人』〜「書道に熱中 福西希彩(ねいろ)さん」

~受賞を目指して一意専心~
皆さんは、日本の芸術文化といえば何を思い浮かべますか。武道や茶道、華道などがありますが、特に書道に触れたことがある人も多いはず。
今月は、日本文化・書道に熱中する清水谷在住の高校1年生・福西希彩さんを取材しました。

■書道と共に歩む人生
福西さんが書道に関わり始めたのは3歳の頃。鉛筆を持つところからのスタートでした。その頃から文字を書く楽しさを実感した福西さんは、5歳から毛筆にも取り組むように。「もっといろいろな賞を獲得したい。」との気持ちから、そのスタンスに合う先生に教わるため、小学4年生の頃から書道教室を変更。受賞を目指してより本格的に取り組むようになりました。
幼少期から10年以上書道に励み、毎年県内外の書展や大会、コンクール等では多数の賞を獲得、昨年春には最上の7段に昇格することができました。
そんな福西さんが心掛けていることは、毎日筆に触れること。一日でも怠ると鈍ってしまうそう。今では生活の一部となっているようです。

■高校では・・
書道を本格的に学ぶため、今年4月からは、さらなる書の創造性と豊かな感性を養うことを目的に、書道学科のある高校に進学した福西さん。これまでの書道とは異なり、定番の楷書や行書のほか、草書(そうしょ)や篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)といった字体もあり、これを新たに覚えるのが大変とのこと。
自分自身と向き合う書道の時間。朝から夕方まで集中して納得いくまで取り組むため、帰宅時間はまちまち。充実した高校生活を送っています。

■今後の目標
「大きい賞をたくさん獲得したい。」と福西さん。今年1月に第72回橿原神宮席上揮毫書き初め大会で文部科学大臣賞を受賞しましたが、さらに内閣総理大臣賞の受賞を目指しています。
将来の夢は「書道を活かせる仕事に就くこと」と、生涯書道に関わることを目指しています。現在も御朱印のデザインや字体といったベース作成を依頼される等、その実力が各所で認められつつあり、実現に向けて前進中。
夢がいっぱいの高校生。今後の活躍が楽しみです。

■姉妹で頑張っています!
希彩さんの妹・清彩(さあや)さんも同じく書道に夢中。今年2月に行われた第33回全日本学書展(主催:特定非営利活動法人日本書芸術振興団)では、希彩さんは奈良県知事賞、清彩さんは奈良県教育委員会教育長賞と、姉妹でのW受賞を達成しました。
現在中学生の清彩さん。今後どのような道に進むのか楽しみですね。