イベント EXPO2025 ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ。(1)

■大阪・関西万博
旧折立中学校校舎に新たな「いのち」

4月13日に開幕した2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)。会場の真ん中に位置する8人のプロデューサーが主導する「シグネチャーパビリオン」は、「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博のテーマを建築空間として体現しています。
「いのちを守る」をテーマとした「Dialogue Theater-いのちのあかし-」は、映画作家の河瀨直美さんと建築家の周防貴之さん(SUO)がタッグを組んだパビリオン。そのパビリオンには、旧折立中学校の校舎が活用されています。
十津川村と京都府福知山市の木造校舎を記憶ごと移築したパビリオンでは、毎日異なるテーマで、その日、初めて出会う2人が一期一会の対話を繰り広げます。人種、宗教、文化、風習などお互いの違いを超えて展開される2人の対話を、自分の考えと比較しながら、映画を観るように鑑賞します。対話の意味を振り返りながら、自分自身とも対話すると、新しい世界がはじまるかもしれません。
新たな「いのち」が吹き込まれた空間で、建物に残る記憶や人とのつながりを感じ、一期一会の出会いを体験してみませんか。

◇Dialogue Theater-いのちのあかし-
Signature Pavilion produced by KAWASE Naomi

わたしのなかのあなた、
あなたのなかのわたしに出会う場所

どうして私たちは、わかりあえないと思ってしまうのだろう。
敵と味方に分かれてしまうのだろう。
このパビリオンは、「対話」を通じて、
世界の至るところにある「分断」を明らかにし、
解決を試みる実験場です。
そのために、毎日異なるテーマを世界に問いかけます。
対話は、私たちに気づかせてくれます。
人はもっとお互いを理解することができる、ということを。
よりよい未来を、一緒にうみだすことができることを。

■旧折立中学校“校舎”のあゆみ
昭和22年4月 第四中学校が創設され、折立小学校に併置
昭和26年7月 校舎裏の公会堂より出火、校舎全焼
昭和27年9月 新校舎(万博へ移築前の南棟)新築落成
昭和33年5月 中学校独立校舎として新築校舎が落成(万博へ移築前の北棟)し、第四中学校が折立小学校から分離独立する
昭和34年11月 第四中学校の校歌を制定(作詞…野長瀬正夫、作曲…森義八郎)
昭和39年4月 折立小学校は学校統合により平谷小学校折立校舎と改称
昭和40年3月 実質統合のため第四中学校は廃校となる
4月 第四・第五中学校が統合し、折立中学校として開校
旧第四中学校校舎は解体して折立小学校裏手にある旧公会堂屋敷へ移転建築するとともに、小学校校舎を改造して中学校校舎となる
昭和40年8月 実質統合により折立小学校は廃校となる
9月 平谷・折立・桑畑・那知合小学校が統合し、旧第五中学校跡地(大字平谷)に新築した平谷小学校が開校
昭和52年3月 折立中学校の校歌を制定(作詞…久保隆・大玉浩、作曲…宮地活江)
平成22年9月 平谷小学校、折立プレハブ校舎での学習が始まる
平成23年9月 紀伊半島大水害
平成24年3月 折立中学校が廃校
4月 上野地・小原・折立・西川中学校が統合し、十津川中学校が開校
9月 平谷小学校、旧折立中学校の木造校舎での学習が始まる
平成29年3月 平谷小学校が廃校
4月 平谷・西川第一・西川第二小学校が統合し、十津川第二小学校が開校

令和5年4月 2025年大阪・関西万博において、河瀨直美テーマ事業プロデューサーが手がけるシグネチャーパビリオンに旧折立中学校校舎が活用されると決まる
7月 移築工事の安全祈願祭が行われる
令和7年4月 大阪・関西万博が開幕
「Dialogue Theater-いのちのあかし-」のエントランス棟に南棟、森の集会所に北棟が活用され、新しいいのちが吹き込まれる