くらし 報告します!村の家計簿 令和6年度 決算(2)

■令和6年度一般会計決算を家計に例えてみたら…
十津川村を月収30万円(年収360万円)の家計としてみると、昨年度より…
収入:
・給料(基本給)…4千円増加
・臨時収入…1万円増加
支出:家の増改築費…1万8千円増加

「将来に備えて無駄がないか見直し、家計のやりくりに努めています」

◇十津川村の1か月分の収入(30万円)
( )は前年度からの増減額

◇十津川村の1か月分の支出(30万円)
( )は前年度からの増減額

◇令和6年度の家計のポイント
令和6年度は、令和5年度と比べ合計の収入額は増加しています。これは「給料(基本給)」「臨時収入」「預貯金の引き出し」の増加によるものです。「銀行からの借入」や「前月の残金」は減少しています。

支出においては、「家の増改築」に要した額が増加しています。また、「生活費」「医療費・教育費」「借金の返済」の3つの項目は「義務的経費」と呼ばれ、簡単には減らせない経費です。現在も貯金の取崩しや借金の借入をなるべく少なくするため、必要なものを精査するなどの努力をしていますが、将来に備えて少しでも収入を確保し、今後も無駄遣いをなくすように家族全員で協力していく必要があります。

■特別会計
特別会計は特定の目的に使うために一般会計と区分し、特定の収入と支出で経理を行う会計です。例えば保険料や使用料などの特定の収入が財源です。
使いみち別に会計を分けることで、より分かりやすく、それぞれの事業状況や実績などが明確化されます。

■公営企業会計
公営企業会計は、事業収入を主な財源として、独立採算の原則により特定の事業を経理する会計です。収入支出のみを把握する一般会計と異なり、その企業活動を正確に把握するため、複式簿記を採用しています。

■村債
国や金融機関などから借りる資金が地方債(村債)です。村が借りる理由として、道路や大規模な施設の建設に多額の費用がかかり、その年の収入だけで賄うことはできないことや、長期にわたって利用するため、後の世代の人にも公平に負担してもらうことが挙げられます。
村債はあくまでも借金であるため、将来必ず返さなければいけません。村債残高が増えることは、財政運営の硬直化につながりかねません。

◇一般会計
事業名・令和6年度末 借入残高:
・一般公共事業債 294万1千円
・公営住宅建設事業債 346万6千円
・災害復旧事業債 7,879万2千円
・一般廃棄物処理事業債 0円
・臨時地方道整備事業債 172万5千円
・緊急防災・減災事業債 9億7,473万6千円
・過疎対策事業債 32億9,814万8千円
・財源対策債 34万5千円
・臨時財政対策債 14億233万7千円
・介護サービス施設整備事業債 0円
・病院事業債 3,234万9千円
・減収補てん 442万4千円
・簡易水道事業債 3,943万3千円
・合計 58億3,869万6千円

◇簡易水道事業公営企業会計
事業名・令和6年度末 借入残高:
・辺地対策 1,767万4千円
・過疎対策 1億5,060万3千円
・簡易水道 8億2,089万1千円
・合計 9億8,916万8千円

■基金
基金とは、特定の目的のために財産(現金、土地、物品など)を維持・運用するために条例または法律によって設置されるものです。
歳入から歳出を引いて残っている金額があった場合に積み立てし、臨時の出費や財源不足が見込まれる場合に取り崩して事業費に充てます。

◇一般会計
基金名・令和6年度末 現在高:
・財政調整基金 15億9,923万6千円
・減債基金 5億2,241万9千円
・地域福祉基金 1億5,867万7千円
・水と土保全基金 1,000万円
・奨学基金 1,000万円
・災害対策基金 1億4,045万9千円
・漁業基金 4,142万4千円
・ふるさと基金 3億1,002万1千円
・林業振興基金 3億9,585万1千円
・公共施設整備基金 4億8,763万4千円
・森林環境基金 6,892万5千円
・消防職員退職手当負担金基金 9,349万1千円
・土地開発基金 8,496万9千円
・合計 39億2,310万6千円

◇特別会計
基金名・令和6年度末 現在高:
・旧貯木場運営基金 20億2,957万2千円
・その他の特別会計 1億7,008万7千円
・合計 21億9,965万9千円

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