その他 あとがき

先日、役場の窓口に来た人が話していました。「都会では、例えば買い物するにも多くのモノが溢れていて、どれを買うか選ぶことにも疲れてしまう。地方だと良い意味で選びようがなく、悩まなくて楽。だから地方は魅力的」。確かに、村の暮らしには選択肢が少なく不便さもあります。しかしその分、ひとつの味や景色、人との縁を大切にできるのでしょう。豊かさのかたちを見つめ直すヒントもあると思います。「足るを知る」と言いますが、豊かさの尺度を外に求めず、心に置くことが肝要。私にとっては晩酌に何を飲もうか迷うくらいがちょうどいい暮らしです。さて、いよいよ味覚の秋ですね。(弓場)