くらし 国道169号(下北山村前鬼~上池原)災害復旧権限代行起工式が執り行われました
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- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県下北山村
- 広報紙名 : 広報下北山 2025年7月号
■トンネルルートによる本格復旧事業着手
この度、国道169号下北山村前鬼~上池原までの区間を災害復旧権限代行によるトンネルルートとして本格復旧することが決定され、事業に着手する運びとなりました。
この区間は狭隘で急カーブが連続し、落石や土砂崩れなどの自然災害による通行止めが頻繁に発生していましたが、トンネルが完成すると地域住民や観光客の安全安心な通行、また救急搬送や物資輸送の安定性が向上し、地域産業の振興及び地域経済の活性化も期待されます。
着手にあたり6月15日(日)に下北山村役場横体育館にて、関係者多数ご臨席のもと「国道169号 下北山村前鬼~上池原災害復旧権限代行起工式」が執り行われました。
まずはじめに、令和5年12月に発生した国道169号上池原における土砂崩れにおいて被害にあわれた方のご冥福をお祈りし、追悼の意を表す黙祷を行いました。
その後、長谷川朋弘国土交通省近畿地方整備局長が式辞述べた後、主催者を代表して山下真奈良県知事の挨拶に続き、田野瀬太道衆議院議員、堀井巌参議院議員及び佐藤啓参議院議員が祝辞を述べられました。
続いて、伊藤努奈良国道事務所長より事業概要説明があり、地域の方々からの期待のビデオメッセージが放映され、最後に国道169号改良促進三村協議会を代表し、下北山村長南正文会長が災害復旧事業の起工を迎えられることにあたり謝辞を述べられました。
謝辞では、トンネルは住民の命と暮らしを守る復興のシンボルになる。孤立する懸念が解消し、救急搬送や物資運送が安定し、観光客の誘致にも繋がる。と期待のメッセージに続き、関係各位のご尽力による事業起工のお礼と本工事が無事故で無事完成することを願われました。
式の最後には、関係者による鍬入れ式が執り行われ起工式を閉式しました。
■「権限代行」による事業推進
本事業は、国道169号を管轄する奈良県に代わり、国(国土交通省)が事業主体となって工事を実施する「権限代行」方式で進められます。これは、大規模かつ緊急性の高い災害復旧や重要インフラ整備において、県だけでは対応できない整備等を、国の技術力や財源を活用し、迅速な事業推進を図るための制度です。国の権限代行により、高水準の技術と豊富な経験が投入されることで、早期の完成を目指します。