くらし 誰もが自分らしくいきいきと暮らせるまちをめざして

■みんなで拓く人権文化262
◇ハンセン病問題について考えましょう
~これまでの歴史と現実を知り、正しい知識を持つことが大切です~
ハンセン病とは、らい菌に感染することで発症する感染症です。かつては、らい病と呼ばれ、遺伝病とか、恐ろしい病気(不治の病)などと誤解され、不当な差別を受けてきました。

◇ハンセン病問題
日本では、ハンセン病患者、元患者(回復者)のみならず、その家族に対して、極めて厳しい偏見や差別が存在しました。昭和18年、プロミンという薬が開発され、ハンセン病は適切な治療をすることで治る病気であったにもかかわらず、ハンセン病患者は療養所に強制隔離され続けました。そして、平成8年に隔離政策が廃止されるまで、そこから出ることができませんでした。療養所入所者や社会復帰者は、今もハンセン病に対する偏見や差別が残っていると感じています。

(1)ハンセン病は、とてもうつりにくい感染症です。
らい菌は感染力が弱く、とてもうつりにくい病気です。現在の日本の衛生状態や医療状況などを考えると、らい菌に感染してもハンセン病になることはほとんどありません。
(2)ハンセン病は、治る病気です。
現在、さまざまな治療薬が開発され、いくつかの飲み薬を組み合わせて服用する治療が行われています。ハンセン病は早期に発見し、適切な治療を行えば後遺症を残すことなく治ります。

■誰でも、どこでも、自分らしく
~令和7年度「男女共同参画週間」キャッチフレーズ(内閣府)~
毎年6月23日~29日は「男女共同参画週間」です。「男女共同参画社会」とは、男女が性別にとらわれることなく、それぞれの個性と能力を十分に発揮できる社会のことです。
さて、家庭における男女共同参画は、どのような現状でしょう。
令和4年度に行った「男女共同参画に関する市民意識調査」の設問「家庭で男女の地位は平等になっていると思いますか」では、男女平等と思っている割合は、36.1%でした。家事・育児・介護など、家庭内での仕事がだれかに偏りすぎていたり、負担になったりしてはないでしょうか。また、私たちは、自分の経験の中で、「こういうものだ」「普通はこうだ」と決めつけや押しつけをしてしまいがちです。
自分自身の考え方や見方の中に、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見、思い込み)」がないかふり返り、男女共同参画社会を推進していきましょう。

問い合わせ先:総合政策課 人権政策室
【電話】47-1102