健康 岩美病院ニュース

■高血圧のお話「お家で血圧を測ってほしいわけ」
岩美病院内科

日本には現在、4,300万人の高血圧の方がいらっしゃると推定されています。20世紀末には、3,750万人と言われていたので、社会の高齢化に伴い増加しています。65歳~74歳の方の63%、75歳以上の方の74%が高血圧と言われています。

高血圧の方のうち治療を受けている方は56%で、若い方では放置されていることも依然として多いです。また、良好なコントロールができている方は全体の27%と、3人に1人以下です。
近年の報告によれば、主要経済国の中では、低いレベルとなっています。

かつて血圧といえば、医療者に血圧計を使って測ってもらうものでしたが、現在は家庭用血圧計が広く普及して手軽に測ることができます。病院で測ると家庭より血圧が高くなるという方は、少なからずいらっしゃいます。
実際に「家庭血圧」は病院で測る「診察室血圧」より低いため、診断の基準も5mmHg低く設定されています。「家庭血圧」は正常でも「診察室血圧」は高い白衣高血圧の方は、15~30%いるとされています。

一方で、「診察室血圧」が正常、あるいはお薬で良好に治療されていても、「家庭血圧」の高い方がいらっしゃいます。これは仮面高血圧と呼ばれています。中でも特に早朝高血圧は、脳卒中や心筋梗塞などの心血管病を増やすとされています。
私たちは、「診察室血圧」より朝の「家庭血圧」のほうがより重要と考えています。早朝高血圧は、家庭で測っていただかなければ見つかりません。
まだ、「家庭血圧」が一般的でなかったころ、入院中の心臓病や脳卒中の患者さんの中で、これまで血圧は正常とされていた方でも、朝の血圧が高いということはよくありました。

家庭用血圧計は、上腕に加圧して測るタイプのものをお勧めしています。静かで寒くない部屋で、できれば背もたれ付きの椅子に足を組まずに座り、1~2分安静にしたうえで測定します。測定中の会話や、測定前の喫煙、飲酒、カフェインの摂取はしません。
早朝血圧は、原則2回、起床後1時間以内の排尿後・朝食前・服薬前に測ります。
また、可能であれば、就寝前にも測定してください。「家庭血圧」では、135/85mmHg以上を高血圧としています。家庭血圧を5日間以上測定した平均値がこれを超えるようでしたら、記録をお持ちいただいて医療機関の受診をお勧めします。

問い合わせ:岩美病院事務局
【電話】73-1421