健康 岩美病院ニュース

■便潜血検査
検査室
消化管から出血があると便に血液が混ざります。多くの出血があれば便の色が赤色や黒っぽい色合いに変化しているので見た目に分かりますが、出血量が少ない場合に見た目だけでは気がつかないことが多いです。
「便潜血検査」とは肉眼的に判断できないような微量の出血を検出し、病気を早期に発見することのできる検査です。主に大腸がんのスクリーニング(ふるい分け)検査として広く用いられ、それ以外にも大腸ポリープ、大腸炎、大腸潰瘍などの発見にもつながります。

近年の検査では、人の赤血球中のヘモグロビンという色素を測定する免疫学的測定法が主流で行われており、岩美病院でも同様の便中ヘモグロビン検査を行っています。
検査方法は、指定の容器2本を2日に分けて便を少量採取していただきます。

その容器を専用の機器を用いて、便の中に含まれるヘモグロビン量を測定しています。
この検査の特徴は、体を傷つけたり痛みを感じることなく、食事制限も必要なく、自宅で少量の便を採っていただくだけの手軽な検査となっています。

また、食道や胃などの上部消化管での出血では反応せず、腸管(特に大腸)を主とした出血を効率的に検出することができるため、大腸がんの検査として健康診断等で広く用いられています。
ただ、腸管でのすべての出血を検出してしまうため、大腸がん以外のポリープ・大腸炎・痔・月経血などでも陽性と出る場合があります。

検査で陽性と判定された方は、便に血液が混ざっている可能性が高いと考えられます。出血の原因を特定するため、内視鏡検査(大腸カメラ等)や血液検査などの二次検査(精密検査)を受け、正確な診断を受けていただくことをお勧めします。

大腸がんの発症率は40歳頃から増加し始め、早期の段階では自覚症状を感じることはほとんどなく、症状を感じてから病院で見つかるのは進行がんになっていることが多いと言われています。早期の段階でがんを見つけ治療するためには、定期的な検診を受けていただくことが大切です。

■予防接種(インフルエンザ、コロナウイルス)について
「お知らせ」
○一般(接種期間 11月4日~1月30日)
11・12月:予約不要/1月:予約制
※1月の接種予定は別途ご案内します。
午前 9:00~10:30
午後 14:00~15:30

○小児(接種期間 10月1日~1月30日)
予約制
※1月からは月・水・金のみ接種
午前 8:45~10:30
午後 14:00~16:00

詳しくは病院ホームページ、病院内ポスターをご覧ください。
流行前に早めの接種を行い、感染を予防しましょう!

◆休診のお知らせ
眼科:10月9日(木)終日
歯科:10月24日(金)終日

問い合わせ:岩美病院事務局
【電話】73-1421