- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県南部町
- 広報紙名 : 広報なんぶ 2025年6月号
集落の人口減少や少子高齢化が進み顕在化する様々な地域課題に対応するために、昨年度島根大学との共同研究「南部町における地域振興協議会と地域づくりに関する研究」に取り組みました。
3月15日(土)には共同研究報告会が開催され、研究を行った作野広和教授と教育学部4年の田口颯馬さんが「南部町のコミュニティと地域の未来」と題して報告を行いました。また、若者・子育て・壮年の各世代を代表して3名の方が「地域の未来」をテーマに意見を述べました。研究成果と町民の思いを通して、「なんぶ暮らし」の未来像をともに考える機会となりました。
地域の歴史的景観に寄与する建造物として、3月13日に生田家住宅が南部町で初めて国登録有形文化財に登録され、4月8日(火)に所有者の生田公良さんの自宅にて、登録証が手渡されました。
生田さんは「南部町で初めての登録ということでとても光栄に思う。これまでと変わらずこの家をきれいに大切にしていきたい。」と語りました。
また、今後は町民の方が見学できる機会を設けることを検討しているといい、「この家屋が、先人たちの技術や守り継がれてきた伝統を改めて認識するきっかけになれば嬉しい」と話し、地域の文化や伝統を未来に繋いでいくことへ期待を寄せました。
南部町で安心して妊娠・出産・子育てができるよう、専門職員が連携して切れ目ない相談支援を行う総合窓口として、4月1日に南部町こども家庭センターを開設しました。多くの方に愛される相談場所となるようロゴマークを募集したところ、21点の応募がありました。
審査の結果、最優秀賞には持田珠里さんの作品が選ばれました。法勝寺川土手の桜並木で上から落ちてくる桜の花びらをこどもが取ろうとする姿がモデルとなっており、「こどもたちにどんな時も幸せで、楽しい未来を見つめていってほしい」という想いが込められています。
町内の農業法人、集落営農組織、大規模農業者等、稲作経営を行う18組織が集まり「なんぶ田んぼの会」が発足しました。この会は、会員同士の交流や親睦を図り、経営の安定と継続につなげ、地域農業の振興を図ることを目的として組織されました。
3月12日(水)には設立総会が開催され、関係機関からの情報提供も行われました。発起人であり、会長に就任した農事組合法人やまとだにの糸田雅樹さんは田んぼの会について「みなさんの経営の安定に役立てていただき、南部町のこれからの農業を守るきっかけとなれば嬉しい」と話し、地域農業の発展に期待を寄せました。