文化 -特集- ありがとう七色ガシ みんなの心に永遠に
- 1/36
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県江府町
- 広報紙名 : 町報こうふ 2025年11月号
10月号に引き続き、町民から愛されてきた七色ガシについて、七色ガシ伝説や七色ガシの足跡をふりかえります。七色ガシがいつまでも皆さまの心に残ることを願ってお伝えします。
■七色ガシの軌跡
昭和48年3月30日に県指定の天然記念物として県の文化財に指定
平成10年2月4日に鳥取県名木百選に選定
◎七色ガシに関する町報記事の一部
※詳細は広報紙2ページをご覧ください。
■七色ガシの伝説2
絵本になっていないもう一つの七色ガシ伝説。
昔、日野川の淵に巨大なハンザケ(オロチとする説もある)の化け物が住んでおり、夜昼となく人畜に危害を加え、村人達は困り果てていました。これを聞いた半の上の城主は、「そのハンザケを自ら退治してやる」と村人に大きな箱を造らせ、その中に潜入して淵の上流から流させました。その箱を見たハンザケが、一呑みにしようと襲い掛かった時、城主は箱の中から刀を突き出して一気に倒しました。退治した巨大なハンザケをそのままにしておくこともできないので、何とか運べる大きさの3等分に切ったところ、等分した体は3方へ飛んでいき、七色ガシになったと言われています。
一つは先般倒木してしまった七色ガシ、もう一つは町指定の上ヶ市の七色ガシです。最後のひとつは伝説では俣野へ飛んで行ったとされていますが、俣野の七色ガシは未だ確認されていません。
■江府町文化財「七色ガシ」報告会・意見交換会の開催
11月2日に江府町役場で七色ガシの報告会兼意見交換会を行いました。報告会では、七色ガシを取り上げた町報の一部やこうふのたよりで連載された七色ガシの記事の紹介を行い、七色ガシの足跡を確認しました。
また、樹木医の大塚氏から治療と今後のひこばえの保全について解説していただきました。意見交換会では、これまでの七色ガシへの「保存」「二次利用」「ひこばえの保護・育成」「地域との関わり方」について4つのグループに別れて協議し、全体で共有しました。
当日は、「ひこばえの成長に影響を与えないよう環境整備が必要」「公共施設の看板などに利用」「保存会をつくる」「定期的な見学会を行う」などたくさんの意見をいただきました。
また、公共施設に台紙を張り出すことで、当日参加できなかった方の意見を聞くこともできました。
皆さまから頂きました意見は、文化財保護審議会で検討を行い、12月頃を目標に検討結果の報告や七色ガシの活用方針を公表する予定です。
たくさんのご意見をいただきありがとうございました。
