- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県松江市
- 広報紙名 : 市報松江 2026年2月号
■vol.8 木を楽しむ!松江暮らし
伊藤佐恵子(いとうさえこ)
はじめまして、協力隊になって1年目の伊藤です!「木工」をキーワードに活動をしています。私は松江市出身です。大学進学で県外へ出て、卒業後は歯科クリニックで虫歯や歯並びを治す仕事に就き、多忙ながらもやりがいを感じながら働きました。ある時一念発起して岐阜県の木工芸術スクールに入学し1年間基礎から木工を学びました。その後は静岡県の木工所へ就職し、家具職人として働いてきました。
「なぜ全く違う仕事に転職したの?」これまでに何度も聞かれた質問です。うまく伝えるのは難しい質問ですが、あえてひと言で答えるなら「一番大好きなことに人生の時間を費やしたい」と思ったからです。私は小さい頃から木工が大好きでした。「子が好きなことを選び楽しく生きていることが親の一番の喜び」と、葛藤もあった私の背中を笑顔で押してくれた両親には、心から感謝しています。
松江にUターンするのを機に、木工の経験を生かして地域活動をしたいと考え、協力隊になりました。今その取り組みのひとつとしていろいろな木工体験を企画しています。小泉八雲の怪談をテーマにしたイベントでは、木でできたシートを怪談キャラのスタンプで飾りオリジナルカードを作るワークショップを行い、たくさんのこどもたちで賑わいました。
また先日は市内のイベントの中で、かんなくずを使って花びらを表現して木の花を作る体験を企画し地域の皆さんと楽しみました。同じ工程で作っていても、選ぶかんなくずの色や長さが違うと出来上がる花の雰囲気もそれぞれに違うものになり、自分だけの特別な花が出来上がるのが面白いところです。市内の建具屋さんから分けていただくかんなくずは光沢があり透けるほど薄く、触れると丁寧な仕事が伝わってきます。普段は捨てられてしまうこの素材も魅力的な資源のひとつと捉えて活用しています。
くるくると丸まった形のかんなくずを羊の毛に見立てて木の羊を作ったり、木の花でアロマディフューザーを作る企画も進行中です。これからも松江でのご縁や出会いを大切に、活動を発展させていきたいと思います。ぜひ皆さんも私と一緒に木に触れる体験を楽しんでみませんか?
この記事に関する問い合わせ:定住企業立地推進課
【電話】55-5215
