その他 シリーズ「松江の匠(たくみ)」

市は長年にわたり地域産業の発展に貢献された技能者を表彰しています。
令和6年度 松江市手作り産業優良技能者表彰

■No.7 大塚英之(おおつかひでゆき)
株式会社ホテル一畑(千鳥町)
(奨励賞受賞)
推薦団体…松江調理師会

匠は小さい頃から家でハンバーグやコロッケを作るなど、料理をすることが好きでした。両親も調理師という環境で育ち、中学生の頃にはすでに調理師をめざすことを決めていたそうです。高校を卒業後、ホテル一畑に入社し、今年で勤続24年になります。和食調理の技法や作法を現場で学び、技術の習得に尽くしてきました。
ホテル一畑には、牛肉や海鮮などの食材を目の前で焼き上げる鉄板焼きレストランがあります。匠は和食の専門でありながら数年前に大阪で鉄板焼きの技術を学び、現在はその調理も務め腕を振るっています。「鉄板焼きはお客様の目の前で調理し提供するため、お客様とのコミュニケーションを大切にしている。『美味しかった』と直接お声をかけていただけることが、大きな喜びになっている。」と話していました。
匠はこれまでの経験で培ってきた技術・知識を生かして、これからも美味しい料理を作り、お客様に喜んでもらえるよう研鑽を続けていきます。

■No.8 石倉国明(いしくらくにあき)
石倉造園(佐草町)
(奨励賞受賞)
推薦団体…松江造園協同組合

匠は20歳の時、親が営む石倉造園に入社しました。父親を師として技術を磨き、昨年代替わりし代表に就任しました。
仕事の中でも特に気合いが入るのは、木を植えたり石を配置する造園工事だといいます。ひとつの空間をつくり上げる達成感があり、それを喜ぶお客様の反応にやりがいを感じています。また、「この庭をどうしたらいいか」という相談には、今ある庭の良さを生かしつつ、管理しやすく整った空間になるよう、知恵を絞って提案をすることにも面白さを感じています。
匠の考える『職人』とは何かを伺うと、「自分の色を出せるようになること。人に認められるかどうかは別として、自分らしさを表現できることが大事だと考えている。この人にしかできないと思われる存在が、『職人』なのではないか。」とのこと。匠は「木を植える喜びをもっと多くの人に伝えていきたい。」という思いで、日々の仕事に真摯に向き合っています。

この記事に関する問い合わせ:ものづくり産業支援センター
【電話】60-7101