- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県江津市
- 広報紙名 : かわらばん 2025年12月号VOL.888
■30年ぶりの熱狂 舞台裏からの情熱
江津市の皆さん、おやっとさ~!波子で開催されたプロレス大会。運営に携わりました。
※おやっとさ~…鹿児島弁で「お疲れ様です」
岡元紫陽(東串良町職員。人事交流で2年間江津に勤務)
8月31日、江津市・波子海水浴場にて「ご縁の国しまねプロレス~サンセットプロレスと石見神楽の夕べ~」が開催されました。江津市でのプロレス大会は実に30年以上ぶり。その運営に携わることができた私は、大会を迎えるまでの準備から終了後の余韻まで、忘れられない時間を過ごしました。
私はもともとプロレスが好きで、よく観戦にも行っています。観客として会場の熱気を味わうことはありましたが、今回は「運営側」として支える立場でした。その違いに緊張もありましたが、好きなプロレスを裏方から支えることができるのは、ファン冥利に尽きる体験でした。
プロレス以外にも石見神楽や津軽三味線が披露され、伝統文化とプロレスが同じリングで共演しました。観客の皆さんが真剣に見入る様子を横で見ながら、江津ならではの魅力を発信できていることに誇らしい気持ちになりました。
江津市出身の岩﨑永遠選手が登場した時には、地元の声援がひときわ大きく響き渡り、私自身も胸が熱くなりました。さらに、中村あたる市長が試合に巻き込まれるハプニングもあり、会場は笑いと拍手に包まれました。舞台裏で見守る私も思わず笑顔になり、「これがプロレスの楽しさだ」と改めて実感しました。
私は入場曲の音出しも担当し、選手が登場する一瞬を最高の盛り上がりにできるよう、集中して音響ブースに立っていました。曲が流れると観客の歓声が一気に高まり、「自分の役割で会場を熱くできた」と感じられたことは、何よりの喜びでした。
大会終了後、多くの方から「また江津でやってほしい」という声をいただきました。大変さもありましたが、地域に元気を届ける場に関わることができた喜びの方がずっと大きいです。
今回の経験を通して、プロレスには人を笑顔にし、地域をつなぐ力があることを強く感じました。そして、大好きなプロレスを支える一員になれたことは、私にとって大切な財産になりました。江津市でのプロレスがこれからも続き、多くの人の思い出となっていくことを願っています。
▽江津の伝統、鹿児島へ
11月8・9日に令和5年度に自治体間連携協定を締結した東串良町にて、「アウトサイドフェスティバル」が開催されました。本市の特産品の販売や石見神楽の大蛇の展示を行いました。大蛇を初めて目にする来場者も多く、蛇胴にふれたり、記念撮影を楽しむ姿が見られ、江津市の魅力を五感で体験していただける貴重な機会を提供できました。
また8日の18時から文化交流の一環として、本市の伝統芸能・石見神楽が招待され、同町総合体育館で披露されました。演目「恵比寿」では笑顔であめやもちを受け取る姿が見られました。
