- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県雲南市
- 広報紙名 : 市報うんなん 2025年8月号
全国国民健康保険診療施設協議会主催による第39回地域医療現地研究会が5月30日(金)、31(土)に開催されました。
地域医療現地研究会とは、保健・医療・介護・福祉の連携(統合)による地域包括医療・ケアの推進を図るため、国民健康保険診療施設関係者が一堂に会し、施設視察、研究協議を行うことを目的に、毎年開催されています。
今回は、「神話と歴史のふるさとで地域包括医療・ケアを語る~人口減少社会への挑戦地域共生社会の実現を目指して~」をテーマとして島根県で開催され、全国各地から約220人が参加されました。
30日の視察では、参加者が3グループに分かれて、雲南市立病院と附属掛合診療所、地域自主組織の鍋山交流センター、菅谷たたら山内など雲南市内の施設を順番に訪れました。
雲南市立病院では、産科ユニット、回復期リハビリテーション病棟(4階東病棟)、地域医療部、エネルギー棟、免震装置、ボランティア活動、雲南医師会について各所で担当職員が説明し見学していただきました。
掛合診療所では、施設見学と合わせて、波多診療所が巡回診療へと移行した経緯をお話しし、僻地医療の継続に取り組んだことを説明しました。
視察に訪れた方からは「地域とここまで繋がっている病院は初めてでした」、「病院と地域のつながりや地域の支えを感じた」、「機能的で、きれいな病院で、見渡しが良く患者さんに優しい病院だと思いました」などと感想をいただきました。
31日は松江市で全体討議が行われました。
雲南圏域の4病院から発表し、参加者と意見交換をしました。雲南市立病院からは西院長が経営危機からの復活のために取り組んだ事業について説明しました。
また、これまでの医師確保対策や地域住民との協働を大事にしながら、今後の人口減少、医療過疎に備えた取り組みをしていく、日々変化する医療制度や社会情勢に対応できることが、持続可能な病院であるとお話ししました。
地域医療日本一をめざす当院にとって、これまでの取り組みを知っていただく貴重な機会となりました。今後も、地域の皆さんとともに、よりよい医療体制の構築を目指していきます。