- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県雲南市
- 広報紙名 : 市報うんなん 2025年9月号
◎鳥獣対策コーディネーター
山田 稔紀(やまだとしき)
今回は「集落環境の整備」による鳥獣被害対策についてのお話です。野生動物との距離が近い中山間地域においては、人間の活動エリア内を「野生動物に好まれない環境」に整えることが鳥獣被害を防止する上で非常に重要になります。
生ごみや人間にとっては利用価値のない野菜くずでも、野生動物にとっては貴重な栄養源になります。柵などで守られていない農地や野菜くずなどが点在している集落は、野生動物にとって「簡単においしいエサが食べられる環境」になってしまいます。また、集落周辺の耕作放棄地や山際の草やぶなどは野生動物が姿を隠すのに適しています。野生動物は基本的には憶病ですが、姿を隠しながらおいしいものが食べられることを学習すると、頻繁に出没するようになります。
このように「野生動物が好む環境」になると鳥獣被害が発生しやすくなってしまいますので、
(1)農地には侵入防止柵を設置し適切に管理する
(2)放任果樹や野菜くずなどエサとなるものを放置しない
(3)草藪など動物の隠れ場所をなくす
これら3点を意識して「野生動物に好まれない環境」作りを心掛けてください。
問合せ:林業振興課
【電話】0854-40-1056