くらし まちのおもちゃ箱(1)来て、見て、知った!飯南町のこと(5)

◆飯南でとれる作物
役場まちづくり推進課の神谷です。(株)AKOMEYA TOKYO(アコメヤトウキョウ)(アコメヤ)から、国の企業人材派遣制度を利用して、昨年度から飯南町役場で勤務しています。

飯南町の夏が来ました。昨年、はじめて経験したこのまちの夏は、私にとってとても色鮮やかな記憶です。感動したのは、夏になったとたん、町内のいたる所で野菜やくだものがあふれてにぎやかになったこと。道の駅やスーパーの産直コーナーでも多く目にしますが、個人宅で広い畑にさまざまな野菜やくだものがなっているのが印象的でした。新鮮なものが手に入るのがうれしかったことを覚えています。
買うばかりだった野菜ですが、「作らんか?」と誘っていただき、今年は野菜づくりをしています。畑の一部を借りて作り方を教わりながら育て、今、収穫の真っ最中です。
草取り、防虫、水やり――。ほんの小さな畑ですが、実がなるまでの大変さや、大きく育つか不安になる気持ち、収穫できたときの安堵とうれしさを感じています。収穫までの苦労と喜びは作る人にしか分からないものだと思いますが、その一端を感じることができたように思います。
「商品販売」とは単なる品の受け渡しでなく、生産者の声や生産の背景も一緒に伝えることです。私たちアコメヤのスタッフは、「商品」を通して作り手と使い手をつなぐ「カタリスト(=触媒)」だと意識し、飯南米やしめ飾りをはじめとする全国の“良いもの”を消費者へ届けています。
野菜づくりをきっかけに、自分でモノを生み出す楽しさと大変さを知る良い機会となりました。今後も、アコメヤの役割として、商品の裏側にある背景をしっかりと消費者に伝え続けていきます。