くらし ルーツいいなん-49-

このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。

◆原点は飯南高報道部
TSKさんいん中央テレビの報道記者として、県内各地を飛び回っている田中祐一朗さん(29歳)。取材、原稿執筆、映像編集、中継など記者の業務は多岐にわたり、カメラマンなど他のスタッフと協力しながら、ニュース映像を作り上げていきます。
「地元の事って知っているようで知らないことも多い。ニュースを通して新たな発見があるような番組づくりを心がけています」と話します。
田中さんは飯南高報道部で部長を務め、NHK全国高校放送コンテストや、全国高等学校総合文化祭で幾度も全国大会へ出場した経験を持ちます。
映像制作を仕事にしたいと思ったのも、報道部の経験が原点だといいます。
「取材を通して色んな人に会えるのが楽しい。作品を通して人に何かを伝えるということも、素敵なことだと感じています」と映像制作の魅力を語ります。
取材で飯南町を訪れることもあるという田中さん。
「過去の記憶や、地域の今を残すことが報道の使命。記者として、これからも飯南町の話題を取り上げたいと思っています」と意気込みます。
将来的にはバラエティ番組の制作も手掛けてみたいと田中さんは話します。「TSKさんいん中央テレビはバラエティ番組にも力を入れている。番組を通して地元に貢献し、地域を盛り上げることにも挑戦したい」と目標を語りました。

◇田中 祐一朗(たなか ゆういちろう)
頓原出身、飯南高卒業。大阪の大学に進学後、在学中からテレビ番組制作等に携わる。2023年に山陰中央テレビジョン放送(株)に入社。ニュース制作局に所属し、記者として活躍中。
「ずっと同じ場所にいると、その良さが見えなくなる」と、海外旅行に出かけるなど、常に新しい視点を持つことを意識している田中さん。島根で働きはじめてから、学生時代の恩師を取材する機会や、お世話になった人との再会があってうれしいと話します。